神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

中川先輩、あれはないですよ〜!

macky-jun2009-02-17

  先輩、一体どうしちゃったのでしょうか。100年に一度と言われる未曾有(みぞゆうではないよ!)の世界危機の中で開かれたローマでのG7会議に、颯爽と日本の代表として、出席したまではカッコよかったのに・・・。会議中も、あのいかにも賢そうで、隙のない、ガイトナー財務長官ともうまく渉り合っていたらしいじゃないですか。それを何で、終わった後の記者会見で、あんな醜態さらしちゃったのですか?
 「薬を飲み過ぎた」と言われましたが、あれは明らかに泥酔してしまったとしか見えませんでしたよ。ヘろへろでした。イタリアの新聞には「エスプレッソを飲め!」なんて書かれてしまいました。記者の質問への回答も、まったく噛み合っていませんでした。大事な政策金利も間違えては駄目です。たぶん、このような緊迫した情勢下でのG7はとても緊張し、プレッシャーもきつかったのでしょうね。会議も長いし、英語の会議は疲れるし、おまけに時差はあるし、風邪をひいて体調も悪いときている。腰も痛い。ほとほと、疲れたと思うし、会議が終わった後は、さぞホッとして嬉しかったことでしょう。お好きな酒が目の前にあれば、当然飲んでしまいますよ。飲兵衛の私は、先輩の心境・・・とても、よくわかります。プレッシャーがきついほど、終わった後に酒が飲みたくなるし、また美味いんですよね。
 だけど、先輩はこの先、日本を背負って立つ身じゃないですか。なかなか、現職の大臣で、農水大臣、経済産業大臣、財務・金融大臣を歴任された方はおられません。今はまして財務・金融大臣兼務という、かつての大蔵大臣、異例の要職を担当されている。これまで、通産・大蔵大臣を歴任された方は、みんな首相に、少なくとも首相候補にはなったのではないでしょうか。若干55歳で、この要職を全て経験されている先輩は、最も首相の座に近い人と思っておりました。単に大臣歴ばかりではなく、現在の金融機関への貸し渋りへの対応にしても、とても熱いものを感じていました。時に失言や失敗はあったにせよ、はっきりと物事を言われる姿勢はとても潔く、カッコよかったです。それゆえに、とても残念でなりません。
 今日、大臣辞任を決められたとのこと。たかが、あの瞬間のことと言ってしまえば、そうでしょうが、世界中から注目を浴びている舞台でしたから、この決着はしょうがないのでしょう。だけど、銀行を辞められてから、実力者であったお父さんの地盤があったとはいえ、着々と実績を積み上げられ、要職を歴任される大臣にまでなった。秘かに、先輩のことは応援しておりました。
 今回、先輩の酒での失態(違っていたらごめんなさい)を見て、とても他人事とは思えなく、親近感を感じてしまったことも事実です。かくいう私も、酒での失敗には事欠きません。着々と、栄光へのレールを走っていたかの先輩も、肝腎な、最も大事な場面において、大醜態を演じてしまった。とても、先輩に人間らしさを感じ、ますます好きになりました。中川昭一先輩、今回の挫折に負けず、お酒は程々にされ、また復活し、日本国のために活躍される日を楽しみにしております。     一後輩より