神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

なぜアナキンは堕ちてしまったのか

macky-jun2009-02-22

Googleとかで今のインターネットを支えている若者たちは、「スター・ウォーズ」好きが多いという。会話の中でも、よく「ダークサイドに堕ちる」「堕ちちゃいけない」なんていう言葉を使っているらしい。会社内でもライトセーバーを振り回しているようだ(笑)。Googleの連中は数学とプログラミング技術を駆使した凄いサービスを開発し、「スター・ウォーズ」の世界をイメージしながら、世界中の情報を遍くみんなに行き渡らせたいと考えている。
 「スター・ウォーズ」が初めて公開されたのは1977年。全6部作からなる壮大なシリーズは、第1部(新3部作)第1話「ファントム・メナス」(1999年)第2話「クローンの攻撃」(2002年)第3話「エピソード3 シスの復讐」(2005年) 第2部(旧3部作)第4話「新たなる希望」(1977年)第5話「帝国の逆襲」(1980年)第6話「ジェダイの復讐」(1983年)。3年おきに公開され、新3部作までに16年空くが、以降も3年おきである。このシリーズは第2部の方が先に作られており、第1部がその前史で、謎解きが行われる。昨日放送された「エピソード3」で、アナキン・スカイウォーカーダース・ヴェイダーとなり、ダークサイドに堕ちてしまった理由が解き明かされる。
 でも、何故アナキン(ヘイドン・クリステンセン)はジェダイを裏切って、シスの手先になってしまったか。あの可愛かったアナキン坊やが、悪の権化であるダース・ヴェイダーになってしまうのかはどうしても重ならないのだ。作品が進むにつれて、アナキンが反抗的になり、師であるオビ=ワン・ケノービユアン・マグレガー)に盾つくことが多くなる。不良になっていく少年のように、顔つきもどんどん悪くなっていくようだ。パドメ・アミダラナタリー・ポートマン)とも愛しあい、結婚し、子供を身ごもり、ジェダイの掟を破ってしまう。
 アナキンは母親シミの残酷な死の傷を引き摺り、愛する人を失いたくない恐れから、さらなる強さを求める。パドメを失いたくない。この思いが彼をより感情的な行動に向かわせ、パルパティーン最高議長(ダース・シディアス)に「君は史上最高のジェダイだ」とおだてられ、ダークサイドに堕ちていってしまう。というのがこの映画の説明であるらしいが、どうもスッキリしないものがある。だけど、アナキンがオビ=ワンに負け、火口で体を火傷し、再生手術をし、あの金属仮面を被り、「シカーッ、シカーッ」という訳のわからない不気味な声を発するようになると、あのアナキンの印象は変わってくる。その時点で少年アナキンの記憶はもう無くなってしまうのだ。
我々も人生においては、いろいろな挫折や誘惑があるが、ダークサイドに堕ちちゃいけない。ライトセーバーを振り回し、頑張らなければいけない。いったい、何を言っているのだろう?!