神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

23Fから見える世界

macky-jun2009-01-22

 今日は一緒に働いているK君が(金融機関の場合、その日に発令されるケースが多い)異動することとなり、送別会を馴染みの「まだん」(韓国料理店)http://d.hatena.ne.jp/macky-jun/20081212で急遽開いたのだった。我々のいる第1グループの送別だったが、急遽ということもあり、有志が9人幅広で集まり、暖かい会を催したのだった。ここは昼はよく来るのだが、夜もまたとてもいい。次回、私が何かの会で幹事をやることになったら、是非「まだん」で開きたいと思う。
 話題はオバマの大統領就任演説だった。オバマの演説はなぜうまいか。彼の声の波長がとてもいいという説があるらしい。それはキング牧師や小泉元首相にも通じるらしい。ストーリーライターの27歳の青年が有能だという説もあった。また、ミシェル夫人こそ凄い人物だという話になった。彼女は同じくハーバード大を出て、弁護士事務所ではオバマの指導担当者だった。彼女のスピーチも心を打つ。オバマケニア人と米国白人の母との混血だが、ミシェル夫人は両親とも黒人で、しかもシカゴの下層街出身である。いずれにしろ、このリーダー夫婦の動静は楽しみだ。
 今日は朝から忙しく動き回った一日だった。午前中は東京駅近傍にできた真新しい高層ビルにいるR社のO君に久々に会いにいった。彼は昔、一緒に働いた戦友であるが、4年前に今の会社に転職した。とても元気に活躍されているようで、嬉しかった。彼から50歳以上をターゲットにした同社が企画している雑誌を頂いた。彼の思いが嬉しかったが、「50歳以上」というキーワードに複雑な思いがあった。
 午後はある会社とのアライアンスを探り、大手通信系会社を訪ねて行く。会社と会社との仲介、仲人業務は楽しい。その会社の強み、課題等を空でプレゼンするのは、自分の頭の中を試しているようで、楽しいものがある。金融の世界が所詮、黒子の仕事であるとすれば、いま私がしている仕事がどんな世界に繋がっていくのか。
 今日感じたことだが、高層ビルの23Fから見下ろすと、八重洲も丸の内も街並みがまったく違って見えるのだ。長くこの地域には、仕事上も身を置いてきた場所であるが、高所から眺めるとまったく違う世界に見えるのがとても愉快だった。物理的にも視点を変えてみると、自分のポジションから見える世界は違うし、かつて知ってる世界は実に小さく見える。人も建物もとても小さい。日々、あまりにも小さいことで我々はくよくよ悩み過ぎている。見える範囲でもこれだけ多くの人がいて、ビルがあって、それぞれがいろいろなビジネスを抱え、格闘している。これを東京全体、日本、世界へと広げていけば、自分の存在はどうでもいいほどちっぽけな存在でしかない。そんなことが、地上何メートルか分からないが、23Fの場所からは思えたのだった。
 写真は前に六本木ヒルズの上層階から窓越しに撮った写真で、残念ながら文中の八重洲や丸の内の街並みではありません。イメージ写真ということでご容赦ください。