神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

千客万来 ベンチャー経営者の皆様へ

macky-jun2009-01-14

 今日は昼に大学の後輩のH君が訪ねてきてくれ、一緒に「新潟家」の雑炊を食べた。ここは昔、日比谷支店にいた頃から通っていた店で、12時すぎるといつも行列ができるほどの人気店だ。味噌、だし、カレー味のベースに牡蠣、カニ、シーフード、とり、もずく、田舎等10種類ほどのトッピングから雑炊の種類を選ぶ仕組みであり、値段は800〜900円である。鉄鍋で出てくる雑炊は量がたっぷりあり、寒い冬は体の中からじっくり温まれること請け合いである。
 H君は同業のVCにいるのだが、今春グループ内のVCと統合されることとなっている。だから、彼自身もこのままキャピタリストを続けるかわからない。彼のようなクレバーな人には是非この業界で引き続き活躍して貰いたいなと思う。お互いに金融業界に永年身を置く身であり、今の環境の厳しさはとてもしんどいが、昼に好きな物を食べれて、お茶を飲める余裕があることを良しとしよう、と妙な慰め合い方だった。だけど、つい無いものを求める癖があり、いまあるものに感謝を忘れているな、と思う今日この頃である。
 午後、後輩のM君の紹介でベンチャー企業への転職を希望するKさんが訪ねてくる。Kさんは女子の超名門O高等学校を出た才媛で、その後、国立大学博士課程まで進み、A監査法人に入社、CPAとなり、現在は某外資系コンサル会社に在籍している、大変煌びやかな経歴の持ち主である。。その彼女が現在のポジションを投げ捨てて、ベンチャーの世界に入りたいという。その相談に乗って欲しいという。報酬はうんと下がってもいい、事業会社での経験を蓄え、更に自分をバリューアップさせたい、という誠に前向きな人なのだ。
 ベンチャー企業のさまざまな部分を見ている俺としては、甘いことは言うわけにはいかず、思い切り厳しいことを言ったつもりだが、解っていただけたかどうか。気にかかるところである。まずはベンチャ―企業はそう簡単にうまく行かない。まずは失敗する、そう思った方がいい。基本は経営者自身なので、その人物との相性がどうか、これは一概には言えず、まさに本人の直感しかないだろう。学歴も資格もベンチャーでは役にはたたない。裸での実力勝負になるのを覚悟した方がいい。折角、築いてきた学歴や資格を活かせる世界を選んだ方がいいのでは、と思うが、彼女はここでまっさらで勝負してみたいようだ。
 転職の環境としてはタイミングは甚だ悪い。求人よりも求職の方が圧倒的に多いのが今の環境であろう。また、エリートにとっての環境は金融危機の最中、更に良くないだろう。職はまさに縁、焦らずじっくり自分に合う仕事を見つけて欲しい。俺のブログをお読み頂いているベンチャー経営者の皆様、そんな気概のある女性に関心がお有りならば、是非ご一報頂きたい。ちなみに彼女はTAC等での証券アナリスト講座講師歴があり、TOEICも950点、趣味は小型飛行機操縦というぶっちゃけ変わり種です。