神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

ニコラス・ケイジの「Next」

macky-jun2008-11-06

   息子が借りてきたDVDニコラス・ケイジの「Next」が面白く、最後まで観てしまった。2分先の未来予知能力のあるカジノのマジシャンであるクリスの役で、核爆発を狙うテロ組織とFBIとの争いに巻き込まれて、逃げ回ったり、追いかけたりのまさにアメリカらしいアクション映画である。クリスは得意の予知能力を生かし、タカビーで出来る女のFBI捜査官キャリー(ジュリアン・ムーア)に協力する。運命の女性リズ(ジェシカ・ビール)との恋愛あり、ハラハラしながら飽きさせない95分間の映画だった。秀作だと思う。マイケル・ダグラスの「ゲーム」を観たような爽快感がありました。途中、何故か80歳にもなった刑事コロンボピーター・フォークが出演していたのは懐かしかった。
ニコラス・ケイジの良さはそんなにかっこよすぎない点である。だから、演技が自然で、どこか肩の力が抜けている。圧倒的にかっこいい、肉体も頭脳も優れたヒーローというのはどうも嘘くさく、現実離れしており、映画の中だけという気がする。普通の少しくたびれたおじさんが頑張っているな、と思わせるのが、コミカルでもあり、現実的で、実にいいのだ。我々おじさんの共感を得られるのも、そんなところではないだろうか。
 だけど、そんなに先の未来でなくて、2分間先程度の未来が予知できたらいいね。「明るい未来のために今を生きる」というメッセージが込められていたようだけど、クリスは悪い未来を予知する度に、その運命を変えるため「今」という時間を懸命にもがく。ひろさちやさんが書いていた、釈迦の言葉「未来を願うな。未来はまだやって来ない。だから現在の事柄を、現在においてよく観察し、揺らぐことなく動ずることなく、よく見きわめて実践すべし。」にも一脈通じるなと思いました。映画では、「未来はそれを見た時点で、その行為で既に変わっている。」とうまく纏めていました。「希望を大事にする国」を演じるアメリカらしい映画ですね。