神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

神田神保町の魅力

macky-jun2008-11-02

 今日は恒例のジムに通い、その足で再び神保町に寄ってきました。この街には本やレコードほか知的な、楽しいものが全て集まっている気がします。特に時代を超越した過去の文化や楽しみを、限りなく集積しているところがとても貴重です。これだけ、古本屋が集積した街は世界的にも例がなく、文字通り世界最大の古本屋街である。この街が家からほど遠くない所にあるのがとても有難いと思っている。
咸亨酒店で煮込みそばというこってりしたうま煮そばのようなものを食べた。950円、とても美味しく、デザートに杏仁豆腐が出て、納得できる料理だった。ポットで出てくる中国茶もたっぷり飲んで、熱い麺と茶で汗が噴き出すほど出たのだった。前に仕事中、ランチを食べたことがあったが、ここの海鮮粥も美味だった。昨日、出来なかった篆刻をするため、印章会館に本日も行ってきた。気にしていた混雑もそれ程なく、15分程待って、中に入れた。これまで、3回通い、自分の名前に関する文字は全部彫ったことがあるので、この日は弟の名前の一字を彫ってみた。ちなみにこの催し「第14回蔵書印まつり」は都内のはんこ屋さんが集まった東京印章組合が主催しており、無料で体験ができるのだ。何ともお得で貴重な体験ができます。プロの指導員が手伝ってくれるので、初めての人も、小生のように不器用な人でも大丈夫です。
 かつて神田神保町は喫茶店とカフェーが書店数を上回っていたという。その後、これらの店は減ったが、学生街の喫茶店ゆえに、いまでもユニークな喫茶店「さぼうる」とか「ラドリオ」とか「ミロンガ」とかが残っている。喫茶店の数は減ったようだが、古書店の数は近年むしろ増えているという。それも、表通りから一本入った裏通りに、若い店主が店を開いている。従来の古書店とは違う、新しい感性で、サブカルチャー専門店だったり、ユニークな店が多い。秋葉原が従来の電気街だったのに対し、アニメやメイドカフェ等おたく文化の街となっているが、ここ神保町も古書店街であり、スポーツ用品街であるのだが、時代に合わせ、その中味も少しずつ変容しつつあるようだ。
 結局、この日も裏通りの中古レコードショップで、外にある100円均一の段ボール箱から、エイジアというクリムゾン、イエスEL&P出身メンバーが集まったスーパーグループの1stアルバム「詠時感」、Vangelisの「Chariots of Fire」、ドナ・サマーの2枚組ベスト盤、渡辺貞夫の「Nice Shot!」、バリシニコフが踊った映画「White Nights」のサントラ盤の5枚を買ったのだった。こんなに連日、中古LPや本を買い込んで、聴いたり、読んだりする時間はあるのかいな、と思うけど、今日かみさんと晩飯を食べながら、この内の3枚は聴いたのだった。アナログLPは音が柔らかいのと、片面20分置きに替えなければならないので、真剣に音楽を聴けるところがいいのではないだろうか。2日間もほっつき歩いたので、明日ぐらいは一日家に籠って、読書三昧といきたいものだ。いま、まさに読書週間の最中なり。
 写真は篆刻の台座と彫刻刀です。たまに石に向い合い、思いをこめて、ただ彫ることに集中してみるのも、いいものです。これも非日常体験です。