神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

老キャピタリストの教え

macky-jun2008-09-29

  神田の投資先の株主総会に出席した。元々渋谷に本社があったが、思いきってリストラを行ない、簡素な小さなオフィスに移り、再スタートを切ることとした。株主総会といっても、出席したのは小生のみで、あとの株主は全て委任状送付だった。役員陣と小さく寂しくなったオフィスで、静かながらも今後の決起を確認した総会だった。
 近くにいる我が社の元常務だったOBのNさんを訪ねる。現在はさる地銀のVC東京事務所代表をされている。昨日まで遅い夏休みを取っておられたようだが、タイミングよく居られ、昼食をご馳走になる。小生よりも17才も年上の大先輩である。このブログもお読み頂いているようだ。キャピタリスト歴も大変長く、いつも色々なことを教えて頂いている。「キャピタリストはどんなことにも好奇心を持って、自分の目で見て、足を使って確認する、何事も自分で判断できる人間でないと駄目だ」、という趣旨のことを仰られていた。その意識でやっておられるから、67歳には見えない、とてもお若い方だ。「年齢は関係ない。心の持ちようだ」、とも言っておられた。Nさんはいまだ現役のキャピタリストである。小生はこっそり彼のことを「老キャピタリスト」と尊敬の念を籠めて、心の中で呼んでいる。それだけ、勉強させられることが多い。これまで、数多くの会社を見て、その行く末を知っている。また、証券市場の長い変遷を知っておられる。その経験則は叡智というものだろう。
 キャピタリストとしての定年はない、ということをNさんを見ていて思った。会社の定年は60歳かもしれないが、周辺のビジネスも含め、キャピタリストは何処でもできるんだ、ということに気づいた。まさに彼が言うように、心の持ちようである。焦ることはない。目前の環境に怯まず、このビジネスをじっくり極めていきたい。今日また、老キャピタリストから勇気を頂いたのだった。