神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

HDD-DVDレコーダーに翻弄される日

macky-jun2008-08-02

  昨晩、深夜にNHK芸術劇場を録画してくれと妻に頼まれていた。5月に行われた我々も観に行った新国立劇場の「ラ・バヤデール」をザハロワ主演で放送するのだった。HDDに録画予約だけ済ませ、酔っ払っていつのまにか眠りこけてしまった。今朝確認したら、無事録れていたので安心したのだった。ついでにHDDからDVDにダビングしてあげたが、2FのリビングにあるHDD−DVDレコーダーでは何故かうまく映らない。
 我が家にはHDD−DVDレコーダーが2Fと1Fに2台、DVD−VHS再生機が3Fの娘の部屋に1台ある。ちなみにVHS-8ミリビデオダビング機も1台ある。2Fのレコーダーは息子に占領されており、俺は専ら1Fの自室にあるレコーダーを使っている。しかし、ダビングは面倒くさいので殆どやったことがなく、大概はHDDに録画して観るのみである。録って保存しておくという趣味は基本的に無い。HDDレコーダーは4年前のアテネオリンピック前に最初のものを買った。PanasonicのDMR-E85H(160GB)で6万5千円だった。2台目は2007/1にPanasonicのHDD-DVD-VHSデッキEH75V(200GB)で4万3800円だった。この頃、我が家のチャンネル権というか録画を巡るトラブルが頻発するようになったので2台目購入に踏み切ったのだった。これ以来、トラブルはなくなり、安くておまけにいい買い物だった。
 より高性能な機種がどんどん安くなる。たぶんこの1台目と2台目のわずか2年半の間に同性能の機種は半値位になった。電機業界に身を置く人が誠に気の毒である。より優れたものを次々と開発し、市場投入するにもかかわらず、価格はどんどん安くなるので収益はでない。結局は価格競争の消耗戦に突入する。
 また、視点を変えて、物価指数に与える影響としても注目してみたい。物の値段は同じ性能なもので価格を比較し、物価指数にカウントすることとなっているので、電気製品は依然大幅なデフレにあり、全体の物価上昇を大きく押し下げていることになる。これだけ、ガソリンほかエネルギー価格、食品が値上がりし、明らかにインフレの様相を呈しているのに、相変わらず前年同月比のCPA(消費者物価上昇率)が1.9%と低く、生活実感から乖離している理由の一つは電気製品(PCやデジタル機器等)の物価指数のカウントの仕方に間違いがあるように思うのである。単純に数字だけ妄信すると、政策運営を誤る恐れがあるものの一つである。
 だいぶ脱線したので、HDDに話を戻すと、HDDというのは家電業界にあっては久々の大ヒット商品だったと思う。HDDの誕生により、我々は時間をかなり自由に使えるようになった。テレビの番組表から拘束されることが無くなった。言ってみれば、観たい番組のみ、好きな時に観れる。おまけにCMをすっ飛ばして観ることもできるので、時間も節約できるようになった。画質も指定できるので、録画画質が決して劣っているわけではない。誠にいいこと尽くめである。但し、広告代理店や放送業界には良くなかったようである。HDDの誕生で、テレビ放送のゴールデン番組という時間帯の概念が消えてしまったらしい。かつては例えば夜の7時から9時とか、国民の多くがテレビを一斉に観る時間帯というものが存在した。HDDの誕生でテレビの前にかじりつく必要性もないので、ゴールデンタイムという広告単価の最も高いゾーンが崩壊している。
 ところで、我が家の1Fでダビングしたものが古い2Fの機種で映らないかは未だにもって原因がよくわからない。ディスクは同じDVD-Rなのにメーカーの違うものを使ったら、上手くいったのだった。単にディスクの問題かもしれない。古いHDDレコーダーとの相性の問題なのかもしれない。マニュアルをじっくり読みこんだら、操作の問題ではなさそうだった。それにしても、DVDにはディスクの種類が多く、おまけにハードのメーカーによって、また機種によって、使えるディスクとそうでないものとあるようだ。何度でも録画可能なものとして、DVD-RW、+RW、RAMがあり、1回だけ録画可能なものとして-R、+Rといった5つの規格が大きくある。また、-Rの中で-R(V)、-R DL(V)とかあるそうで頭がこんがらがる。本当に勘弁してほしいものである。