神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

胡蝶蘭来たる

macky-jun2008-05-09

連休明けの週も3日であっさり終わり、オフィスの引っ越し祝いにお客さんから頂いた胡蝶蘭をくれるとのことであり、それを抱えてtaxiでさっさと帰ってきた。「花屋です。お届けものです。」というインターフォンで、かみさんが嬉しそうに出てくる。花を持って帰ってくると機嫌が頗るいい。持ち帰った胡蝶蘭はオフィスでは小さめなものであったが、家に持ち帰ると十分大きく、華やかだった。純白の胡蝶蘭は気品があり、これ一つあるだけで部屋が華やぐ。オフィスには受付はじめ、各応接・会議室に30鉢くらいの胡蝶蘭が集まっていた。
 大学時代の友人で今は某都内銀行の営業セクションで行内若手指導を担うO君が、入社3年目の若手S君を伴って訪ねてきた。彼は京都R大学を卒業し、将来はベンチャーキャピタリストになりたい、とのことで小生の話をわざわざ聞きにきてくれたのだった。小生も決して暇ではないのだが、そうした自分と同じ志を持った若者がいるとなると、つい無視はできないし、応援してやりたくなるので、実に楽しく会話をした。キャピタリストは職業としては日本の中ではまだ歴史も浅いし、充分認知もされていない。S君のような若手が憧れてくれる職業になるのは、自分としてはとても嬉しいのだ。そのためにも、この仕事が職業として認知されるよう励むのが僕の役割だと思っている。
 昨日はある投資検討先を他のVCの人たちと一緒にレファレンスのヒアリングの為に某企業を訪ねた。キャピタリストの世界では大概はシンジケート形式で投資を行うので、同時にライバル会社数社と検討を行なう。その過程で、審査の一環で関係先のヒアリングを一緒に訪れることもよくある。キャピタリストは時にライバルともなるが、通常は同じリスクを取ったSame Boatに乗った仲間なので、妙に友情を感じることが多いのだ。銀行の世界でもシンジケーションはあるのだが、キャピタルの世界ほど胸襟を開いて会話したり、溶け合うことはない。同じ業界の中で、大変仲の良い、稀有な世界であると思う。また、このオープンさが僕をこの業界に留めている理由でもある。
 5月の連休は何処にも行かず静かな日々を送ったが、これから週末は毎週立て続けにスケジュールが入った。遊びのスケジュールが多いのだが、概してよく遊んでいるときこそ仕事も充実していることも多いのが過去の例でもあるので、折角誘ってくれているのだから、有難く基本的に受け止めることを旨にしている。活動している中にこそ、面白い発想も生まれ、テーマも生まれてこよう。大いにアクティブに動こう。誘われているうちが花と思うべし。