神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

屋上にて考えること

macky-jun2008-05-06

  GW連休最終日の今日、久々の快晴でしかも湿度15%と低く、とても爽やかな一日となった。我が家の屋上で、椎名誠の文庫本を読みながら寝そべっていた。ちょうど読んだエッセイのタイトルが「屋上男の見る風景」。紫外線がもの凄く強く、汗ばんでくる。すぐ上半身裸になり、日光浴だ。夕方になったら、ビールでも屋上で飲んだら最高だろう。椎名誠さんも家で一番好きな場所が屋上らしい。「高台にある4階にあたり、そこに上がると東京の西側の街並みと空を眺めることができた。」とあり、我が家とロケーションは殆ど一緒だ。8年前に越してきた時は、殆ど360°ぐるりと見渡すことができた。東京タワーも六本木ヒルズも代々木のドコモタワーも新宿南口のJR本社ビルも茗荷谷跡見学園の時計台も後楽園の東京ドーム球場も、パノラマのように風景が広がっていた。勿論、お気に入りのスポットになったのは言うまでもない。
 東京の空にはクレーンがいっぱいあるのに気がつく。景気が悪いと散々言われたのに、建設工事だけはここ数年、活発であったようだ。六本木ミッドタウンができ、次々とニョキニョキと新しいビルができ、我が家の周りにもマンションが沢山建って、残念なことにだんだんパノラマの景色は年々狭まってきた。8年前は東京湾大花火や神宮球場花火が観ることが出来たが、いまでは神宮が観れるのみになってしまった。花火を観ながら、枝豆にビールが最高だった。
 子供の友達が遊びに来ると、ウッドデッキの上にテーブルを並べ、焼肉パーティーをよくやったものだった。我が家にとって唯一の自慢できるスポットだ。真上に広がる広い空と気持ちよく降りそそぐ太陽と風が何よりのインテリアだ。ここに寝転がって、音楽を聴きながら本を読んでいると、わざわざ渋滞の中を車に乗って、リゾート地に行くこともないな、と負け惜しみのように思う。自分の部屋から30秒のところにリゾートがある。
 かみさんはここにいくつもプランターを並べて、ガーデニングを楽しんでいる。季節に応じた花を植えかえているが、カラスの奴がたくさんおり、球根を掘り起こしたり悪戯をする。今日もカラスと格闘しながら頑張っている。
 引っ越しして間もなく、あるガーデニング雑誌でウッドデッキのモニター募集記事が載ったので、気楽に写真と図面と必要事項を書いて応募したら、あっさりと当選してしまったことがあった。快適な空間を部屋の外にも・・バルコニーでガーデニングやアウトドアリビングを楽しもう、といったある婦人雑誌出版会社の企画だった。約10畳程のスペースであるが、そこに全部オーストラリア製のウッドデッキを敷き詰め、テーブルとイス2脚、プランター2つ、色違いのターフ3種類を無償でプレゼントしてくれたのだった。たぶん、正価にすると百万円位になるのではないだろうか。とんでもなく嬉しい、新築祝いとなった。作業と取材・撮影で2日間。かみさんはその雑誌に写真とコメント入りでちゃっかり載っていた。残念なことにその雑誌はNo.50の我が家が載った号で廃刊になってしまった。出版社の人たち始め企画に携わった方は大変良くして頂いたのに、とても残念なことである。
 毎年、5月にその屋上のデッキのメンテナンスをやってきた。ブラシで水洗いをして、デッキやテーブル・イスにやすりをかけ、丁寧に磨くのである。仕上げはオイルを塗るのだが、WATOKO社というところの専用オイルを使う。前に調達に手間取り、都内のホームセンターを駆けずり回ったことがあった。結局、都合3〜4日はかかるので、何週かに分けてやらざるを得ない。今年は結局あまり天気もよくなく、GWに着手が出来なかった。このあとどうするか?司令塔であるかみさんの指示を待とう。