神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

胃の痛みの原因は

macky-jun2008-03-11

  先般来から、夏目漱石を読んでいるのだが、漱石同様に胃が痛んできて、会社の健康管理センターに受診に行った。血液検査や検便検査をしたのち、結果を聞きに行った。この間、医者から服用されたガスターD錠を飲み、酒は相変わらず飲み続け、節制もしなかったが、幾分良くなった気はするが完全ではない。
 結果、便から血の反応もなく、膵臓も問題なし、γ‐GTPが85(標準70以下)と少しだけ高いだけで、どこも悪いところはなかった。γ‐GTPは長年の友でいつも数値が高い。理由ははっきり解っているのでしょうがないと思っている。取り敢えず、まずは安心。ガスターDをたっぷり貰って帰った。年とともに胃の修復力が衰えているのかもしれない。これまでずっと胃は強くて、多少悪くなっても放っておけばすぐ良くなっていた。
 VC業務は見どころのある会社を見い出して投資を行ない、ある意味でその先は他人に働いて貰って稼いでいくビジネスである。他人に任せざるを得ないことと、他人のビジネスの環境はあくまでも我々のコントロール外なので、どうしようもない部分が多い。ハンズオンやインキュベーションだと言って、力を貸すこともあり、それ自体がこのビジネスの醍醐味なのだが、所詮コントロールできる限界はある。そうなると、やはり入り口での洞察力や環境に対する見通しが支えとなるが、基本的にはいったん投資をしてしまえばどうにもならない部分は多い。
 そうした他人依存のビジネスモデルなので、小生の従事するVC業務というのは相当リスクの高い仕事と言わざるを得ない。自分で直接事業をやるわけではないので、何社にも数多く投資を張り、楽しみは増幅するが、反面、失敗の方が多い確率のビジネスなので、畢竟、悩みを抱えることの方が多くなる。これが小生の胃の痛みの原因となっているように思うのである。
 漱石の「吾輩は猫である」の一節で、猫から人間を眺めた感想の「主人は早晩胃病で死ぬ。金田のじいさんは慾でもう死んでいる。」というフレーズに笑ってしまうが、俺も早晩死んでしまうかもしれない。