神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

地下鉄副都心線開通まであと少し

macky-jun2008-02-19

  いよいよ6月14日に地下鉄副都心線池袋〜渋谷が開通する。既にある有楽町線和光市から小竹向原を経て、有楽町新線で池袋までは既存線があるので、和光市〜池袋〜新宿〜渋谷が繋がることになる。山手線の池袋〜新宿〜渋谷区間のラッシュ時の混み方は半端でないので、これで少しは緩和されるのだろうか。また、2012年度には東急東横線に繋がる予定であり、頗る便利になるだろう。
 池袋、新宿、渋谷のデパートがこれに合わせ、店舗の大改装を行っており、水面下での百貨店戦争は既に始まっている。新宿伊勢丹もだいぶ前から、本館・新館を多額の設備投資資金をかけて順次リニューアルしてきた。新宿高島屋も開業以来の大改装を行った。特に新宿は新宿3丁目駅を同線が通るので、力の入れ方は半端ではない。南口はまた人工地盤工事を行っており、地上にバスターミナル等ができ、インフラが整う。そうなると、伊勢丹高島屋、新宿南口を経て西口地下街が回廊として繋がるらしい。今まで分断していた新宿のエリアが回遊性を持つ地下空間となる。新宿の商業都市としての面積が拡大する。
 ちなみに各デパートが改装にかけた投資額は伊勢丹150億円、高島屋130億円、京王80億円、西武80億円、東武90億円であり、新宿地区が計360億円と圧倒的に改装投資を行っているのがわかる。東急は投資金額が不明であるが、東横店を東急文化センター跡地に新装開店することとなっている。東横線との乗り入れに照準を合わせ、大規模投資が行われる。渋谷の駅周辺がガラッと変わることとなろう。
 百貨店戦争はどこの街が勝つのだろうか。私は新宿が圧勝する可能性が高いのではないかと予測している。地の利から新宿にとっては副都心線開通により流出よりも流入の方がはるかに多い。今まで池袋の顧客であった有楽町線沿線・埼玉の顧客を吸引し、いずれは東急東横線の相互乗り入れにより、神奈川や沿線顧客をも奪ってしまうのではないだろうか。しかし、池袋や渋谷のデパートも対抗策を考えているだろうし、それぞれ沿線に地盤を持つ西武Gや東武Gや東急Gもいろいろな工夫をして、街の魅力を高めていくことだろう。創意工夫を凝らし、競い合うことで、それぞれの街が魅力を増し、消費者を惹きつけることとなる。3大副都心の街の競争が楽しみだ。