神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

シニアはCDがお好き

macky-jun2013-01-06

 遅ればせながら、あけましておめでとうございます。本年もたまには書いていきますので、ゆっくりお付き合いの程、お願い申し上げます。
 さてまた音楽の話題であるが、音楽CDの売上げはダウンロード配信の影響か、ここ何年もずっと前年比マイナスを記録してきたのだが、久々に明るい話題で2012年はプラスに転じたようである。特に40〜60代のCDアルバム購入枚数が男女とも増加している。TSUTAYAの調査では男性40代で前年対比114.7%、女性40代は同111%、男性50代で120.9%、男性60代で129.6%とそれぞれ110%以上の高い伸びとなった。
 ちなみにアルバム販売枚数ランキングのトップは、40代男性で桑田圭祐「I LOVE YOU -now & forever-]、50代で山下達郎「OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜」、40代&50代女性が共に、なんと嵐「Popcorm」。60代以上男女が共に、由紀さおり&ピンクマルティーニ「1969」だった。その外にもユーミンなどの昔聴いたミュージシャンのベスト盤が中高年のCD購買を促したようである。
 ミーハーを自認する私も、50代でトップとなった山下達郎のCD「OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜」はしっかり購入しており、まったく統計数値通りとなっていたようだ。すっかり音楽離れしたかのような中高年世代の私たちだが、通勤ともなればADプレイヤーのイヤーフォーンを常にはめて昔聴いた音楽を依然として聴き、CrossoverのLiveが久々にあると知れば、駆け付けるのである。音楽とは切っても離れない生活を送っている。今の若い世代に比べれば、娯楽の選択肢が格段に狭かったから、音楽はいつまでも我々にとってはとても近い存在なのである。
 山下達郎「OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜」はBonus Discを加え、4枚組の計55曲からなる大作である。達郎の音楽は私の青春時代(いつまでをそういうのか不明だが)とも符合しており、その音楽は若き日のいろんなシーンを思い起こさせてくれる。「Ride On Time」がCMの力も借り、シングルヒットとなり、後のキムタクの「Good Luck!」のドラマのテーマ曲としても有名となった。「クリスマス・イブ」はすっかりクリスマスソングの定番となった。
 彼の楽曲はリゾートを連想させてくれる楽しいモノばかりなのだが、山下達郎にも思うようにいかないスランプの時期が長くあったようだ。'90年代中頃、彼の40代に入るあたりからレコーディングもライブ活動も思い通りにはできない時代が続き、「空白の数年間」と呼ばれる不本意な時を過ごしたと述懐している。今はそこから脱却でき、その時期の試行錯誤も貴重な経験や教訓として活かされているという。
 一見、成功しているかに見える人にも人知れず苦しい時を経験しているようだ。暗闇の中にいるかと思える時は、自分一人が情けない思いをしていると落ち込んで考えがちだが、そうした時は誰にも訪れるものである。それはむしろ次への成長のステップ、踊り場と考えた方がいいのではなかろうか。そんなことを達郎のCDを聴きながら思ってみた。