神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

MoMAにSOHOにVilledge Vanguardの夜

macky-jun2012-07-19

  明日の昼13:25の飛行機で帰らなければならないので、実質NY最後の日となった。この日も朝から精力的に街を歩いた。午前中はMoMA(NY近代美術館)に行き、2時間半鑑賞。ここはメトロポリタン美術館程ではないが、やはりパブロ・ピカソクロード・モネの睡蓮やゴッホマティスセザンヌがズラーッと並んでいる。
 1929年に設立された近現代美術専門の美術館であり、アンディ・ウォーホル、ロイ・リキテンシュタインポップアートを始め、映像・工業デザイン・彫刻・写真など幅広い分野の作品を鑑賞できる。メトロポリタン美術館MoMAも入場料は一人$50であるが、これだけの作品を見させられると高くは感じない。MoMAはデザインストアを持っており、個性的なデザイングッズを売っており、いくつかお土産用も含め買ってきた。
 この後、42st.にあるBookoffに行く。大きな店で完全に現地化しており、洋書や現地のDVDやCDが並ぶ。顧客も米国人が多く、店の人の話では仕入れも現地でやっているが、一部日本書は日本から持ってきているようだ。その昔、ドイツに住んだ時には日本語の書物に飢えたことがあったが、frankfurtには当時OCSの経営する小さな書店があるのみで、それもかなりのプレミアを付けて売っている有難くない店だった。Bookoffがニューヨークで流行るのもわかるし、現地化も果たし大したもんだと思った。日本の105円コーナーの様に$1コーナーを設けていた。ミュージカル関係のCDを3枚$20、妻が絵本3冊$13で購入。
 グランドセントラル駅まで歩き、地下鉄でSOHOの中華街に。小龍包が美味しいと言われる「鹿鳴春」に行く。小龍包($9.5)の味は大したことがなかったが、上海麺($4.5)を頼んだら名古屋の八丁味噌味のうどんの様で面白かった。二人で$21ととても安かった。漢方薬局で買い物をしたり、中華街を楽しみ、暫く歩き続けるとリトルイタリーというイタリア移民街に街は変わる。「Godfather Part2」に出てくる街を歩きながら、ロバート・デニーロ演じる若きビトー・コルレオーネを想った。
 マンハッタンの中心街であるSOHOは、日本の銀座に当たる5番街のような気取った街ではなく、気さくな繁華街である。ユニクロH&MZARAファストファッション店が並んでおり、それぞれ覗いてみる。たくさん歩き、疲れる。
 いったんホテルに帰り、20:30にこれまた憧れの「Villedge Vanguard」に行く。ここでの有名なLive演奏がいくつもレコードにある、Jazzファンなら誰でも知っているLive Houseである。この日はBarry Harris Trioの演奏であり、78歳のお爺さんピアニストの率いるバンドだ。味のあるお爺さんで、英語のJokeは分からなかったが聴衆と一体感があり、柔らかい空気が流れ、いい雰囲気だった。隣のテーブルに座る滋賀県に留学中というハワイ出身のアメリカ人が気さくに話しかけてくる。
 帰りの地下鉄で運転休止などのトラブルがあり、散々待たされてしまったが、ブロードウェイのDelliで海鮮惣菜とチーズケーキを購入($16)し、NY最後の晩をビールで乾杯する。翌早朝、セントラルパークに妻が見落としたというディズニー映画に出てくるべセスダ噴水を観に、付き合わされる。帰りにジョン・レノンが暗殺されたダコタアパートを観る。最後の日はゆっくりする間もなく、バタバタとニューヨークを発つ。それにしてもめいっぱい動き回ったNYの4日間で、疲れてヘトヘトだけど、とっても満足した旅でした。