神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

9・11と美術館とミュージカル

macky-jun2012-07-18

  時差でめちゃくちゃな時間感覚であったラスベガスと違い、ニューヨークでの朝は早い。この日も7:40には起きて、朝食をとり、9時には行動開始した。NYでは観たいもの、行ってみたいものがたくさんあり、興奮気味でおちおち眠ってもいられない。近くの7th Ave.駅から地下鉄E線にて9・11のWorld Trade center跡に行った。あの悲惨な記憶である場所は是非訪れなければと思った。ツインタワーの跡に造られた人造池には水が流れ続けていた。あの日に我々の仲間となる予定だった人たちも多く亡くなった。多数の有為な命がこの地で失われてしまった。この地を訪れて、ただただ沈黙した。
 ロウアー・マンハッタンを東南に少し歩いて行くと、我々のビジネスではとても縁のあるウォール街にでる。どの名所も来てみると、「ああここか」とあっけなく思うのだが、ここも同様だった。ローマのトレビの泉もそうだった。この日は物凄く暑い日で、外に立っているのさえ辛かったので足早に去った。NY連銀にも歩いていこうと思っていたが、諦めた。SOHOに出ようと地下鉄に乗ったが、間違えて急行に乗ってしまい、急遽予定を変更し、メトロポリタン美術館に行くことにした。
 NYの美術館の多くはアッパーイーストサイドの5番街界隈に多くが存在する。メトロポリタン美術館は1866年設立され、当初は充分な美術品がなかったが、JPモルガンやロックフェラーらの財力で集められた膨大なコレクションは古代遺跡から現代絵画まで200万点以上である。その1/4が展示され、残り3/4は収蔵庫に眠る。この美術館の巨大さ、奥深さには度胆を抜かれた。パンフレットからざっと観ようと決めて、足早に回ったが、それでもたっぷり3時間もかかり、観れない展示は多かった。大英博物館ルーブル美術館に対抗し、経済力で収集したコレクションは米国の威信を見せつけるものなのだろう。
 メトロポリタン美術館を出ると、猛烈な夕立ちが降ってきて、マジソン街にある「E・A・T」というレストランに逃げ込み、スープとパンで遅めのランチを食べる。2時間たっても雨が止む様子がないので、あきらめ外に出るがTaxiは全くつかまらない。77st.駅までビショ濡れになりながら二人で走りました。こんな処でとんだ青春をしてしまいました。
 いったんホテルに戻り、この日は8PMに予約していたミュージカル「Mamma Mia!」を観に行く。ブロードウェイのWinter Garden Theatreはホテルから歩いてすぐだ。日本でメリル・ストリープ主演の同名映画を観て、予習してきたので、より楽しめたようだ。座席も前から15番目の真ん中席(二人で$281)と良かった。Winter Garden は1957年にWest Side Storyを初演した名門劇場で、古めかしいが独特な雰囲気を持っていた。オバサンパワー炸裂という内容に妻は大感激。ノリノリの舞台と共に最高に盛り上がった夜だった。