神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

3・11大震災一周年で思ったこと

macky-jun2012-03-12

  昨日は3・11大震災の一周年だった。あの悲惨な出来事から1年が過ぎたのだ。2:46には天皇皇后両陛下が出席する追悼式典をテレビで観ながら黙とうを行なった。この震災で亡くなった方たち、いまだに家や家族を失い、苦しんでいる方たちを思ってみた。
 テレビでは震災関連番組の目白押しだった。それを観ていて感じたのは、当初の予報がしっかりしていたら、2万人もの人が死なないで済んだのではないかという思いだ。気象庁津波予想が最初は三陸地域で3〜6メートルとされていたが、実際には津波は10数メートルに及んだ所もあった。これは当初地震マグニチュード7.9と測定され、これが後に何度か修正され、最終的にはM9.0にまでアップされたためだ。
 M7.9で推測される津波予報が3〜6メートルだったから、過小予想されてしまったのだ。気象庁は第一報を3分以内に出さなければいけないという縛りがあるらしい。防波堤は遥かに高いので、安心して避難しなかったり、遅れたりする人が多かった。これはシステムの限界なのか、地震測定技術の問題なのか、はたまた人災なのか。とてもやりきれない気分になった。
 教訓として思ったのは、公的な報道を信じるなということだ。このことは続いて起こった原発問題でも痛いほど身に染みた。結局は個人の感性を大事にするしかない。自分の身を守れるのは自分しかいないのだ。