ああ人間

　　朝起きて、妻と近くのメゾンカイザーにパンを買いに出かけた。今朝は昨晩遅く帰ってきた子供たちも家にいるので、美味しい朝食を食べようと思った。ゆっくりできて、少しだけリッチな気分を味わうのにこのパン屋さんのパンはとてもいい。
　朝食を食べて、いつものようにデイパックを背負って、ジムに出かけようと思った。息苦しい気持ちがして、どこか気分が優れない。せっかく用意したが、これは何か虫の知らせかと思い、出かけるのを急遽取り止めにした。こんな虫の知らせのようなものは検証もできないのでよくわからない。
　ここ数日、喘息のような症状があり、目がかゆく、軽く咳き込むし、鼻水はタラタラ、喉が小さくヒューヒュー鳴るのだ。喘息は若い頃、患ったことがあり、暫くリザベンという薬を飲んでいた。元々、子供の時分からアレルギー性鼻炎を抱えており、耳鼻咽喉科には永らく通ったことがあった。喘息はハウスダストが原因と言われ、独身寮の私の部屋が汚れていたのが悪かったようだ。そのせいか結婚した途端に、喘息は治まったのだった。
　その喘息が再発したのかわからない。毎年、秋になると何かに反応してアレルギー症状を起こしているので、このまま暫く我慢すれば何事も無かったかのように通り過ぎてくれるのかもしれない。ウールアレルギーになったのも関連するかもしれない。春の花粉症には多くの人が患っているし、そもそも人間は何らかのアレルゲンという苦手なモノを抱えているようだ。
　ここ1か月間はこの体調の悪さで、ジムもサボりがちである。サボると即座に体重のバロメーターが上がるのだ。先日の健康診断では昨年に比べ、体重2.5ｋｇ増、ウェスト２cm増だった。自分の体質と体調と運動を、加齢に応じて管理していくのは何とも難しいのだ。これに加え、揺れ動く精神のコントロールもしていかなければならない。何とも人間というのは厄介な生き物である。