神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

”サラリーマン”を感じる時

macky-jun2011-08-30

 新橋で一人昼食を食べる時、私が行くのは「スマトラカレー」「江楽」「はなまるうどん」「小諸そば」・・・等が多い。こういった店にはまず連れ立ってくる人は少なく、皆一人で入ってくる。ワイワイ仲間と賑やかに食べるのもいいが、時には静かに食べたいこともある。
 この日は「スマトラカレー」に行った。カレー530円、大盛650円のメニューのみ。サイドメニューでキャベツサラダ50円、らっきょうサラダ60円、卵50円。飲み物がコーラ100円、ビール250円と安い。しかもプラスチックのメニューボード。昭和30〜40年代を感じさせる懐かしい店内。いつ頃からある店だろう。
 コの字型のカウンターのみで、目の前に福神漬け、紅ショウガ、柴漬けなど4種類の皿が並び、取り放題。私はいつもと同じく、この日もカレーとキャベツサラダで580円の昼食。
 来ているお客さんを観察すると、何処にでもいそうな普通のオヤジが集まってくる店だ。女性の姿を見かけたことはない。おしゃれな金持ちそうな男も見当たらず、ごくごく普通のサラリーマンだ。私もその中の絵にごく自然に馴染む、サラリーマンの一人だ。
 ビジネスマンとかビジネスパーソンと、カッコをつけていう言い方が流行っていた。しかし、こういった人たちを表現するのは”サラリーマン”でなければいけない。家族のために日夜一生懸命働き、昼食も贅沢などせず、なるべく安く上げ、できればワンコインでなどと考えている、愛すべき中年の男たちを表現する言葉は”サラリーマン”をおいて他にはない。妙にカッコをつけず、分を弁え、何処にでもいる善良な男たちだ。
 自分もその他大勢の普通のサラリーマンの一人だと思うことには安心感がある。ただ一人、周囲との対立も厭わず、リスクをとって孤高に生きる。そんな生き方は疲れる。普通の生活が一番である。ホッとしたい時、たまには”サラリーマン”であることを実感するために、一人で昼飯を食べに行ってみよう。