神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

志賀高原熊の湯温泉に

macky-jun2011-08-13

  8/12(金)会社から帰ってきて、19時前に妻の実家のある長野に向かった。今回は久しぶりに息子娘も一緒に家族全員での帰省となった。今回のレンタカーはNOAH、箱型7人乗りのRV車。途中、双葉SAで休んだ外はさしたる渋滞にも合わず、23時半に到着。義弟家族も来ており、とても賑やかだった。
 翌日は両親含め8人で2台に分乗し、志賀高原熊の湯温泉に行く。ここ熊の湯ホテルの温泉は源泉かけ流しの珍しい湯であり、幕末に佐久間象山が偶然、小熊が傷を癒すために湧き出る湯に浸かっているのを発見し、”熊の湯”になったという。熊の湯ホテルは大正10年創業であり、ロビーには昭和天皇や現天皇の若い頃の写真が何の解説もなく展示してあった。義母ともしかしたらこの若者は昭和天皇なのでは?と気づいたものだ。もっとちゃんと手を加えてもいいのにね。
 古いホテルはあまりメンテナンスもされていないのか、朽ち果てそうな様子だったが、ホテル建物の端にある木造の湯小屋にある温泉はさすがのものだった。緑黄色の温泉は硫黄の匂いが強く、白い湯花がたくさん浮いていた。露天風呂も味のある岩風呂だ。標高1600メートルの高山にある温泉には蛍がやってくるらしい。
 東京に帰ってきて、この熊の湯ホテルの評判をネット検索してみると、評価は2分されている。温泉の良さには誰しも高い評価をしている。67度の源泉をわずかに加水して43度まで下げているが、充分熱く、内湯には長湯できない。しかし、源泉ならではの色・においは、ニセ源泉かけ流し温泉とは違う風情と本物感がある。それに比べ、ホテルの設備・サービス・食事に対する評価は総じて厳しいようだ。また、人の評価には同じ時点でも賛否両論分かれているのを発見し、面白かった。
 我々は立ち寄り湯のみだったから、すべてを評価する資格はないかもしれない。しかし、これだけの「源泉かけ流し温泉」という資産を持っているのだから、もっとサービスのやり方一つで変われる余地があると思った。ブランド力に頼りすぎた老舗企業が、経営改善を怠たり衰退していくさまのようであり、とても残念であった。満足半分、残念半分な気持ちで山をあとにした。