神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

ナタリー・ポートマン「ブラック・スワン」

macky-jun2011-05-14

  ナタリー・ポートマン主演の「ブラック・スワン」が5/11から公開された。バレエ「白鳥の湖」をベースにしたアートとホラーサスペンス映画だ。ナタリー演じる可憐な二ナは所属するNYシティバレエ団の新シーズン公演「白鳥の湖」の主役に抜擢される。しかし、清純な白鳥は適役として演じられるが、邪悪で官能的な黒鳥をどうしてもうまく演じることができない。
 黒鳥役が似合う奔放で妖絶な後輩ライバル・リリー(ミラ・二クス)の出現で次第に追い詰められていく。役作りに没頭するあまり、精神のバランスを失ってしまう。どんな結末が待っているのか。バレリーナの試練と孤独、ライバルからの嫉妬と憧れ、人間の持つ二面性が白鳥と黒鳥という二面性を持った役柄をモチーフに描かれる心理劇でもある。
 本作の踊りのシーンは殆どナタリー・ポートマンが実際に演じきったという。何故、彼女がバレエをそこまで踊れるのだろうと不思議に思い、朝から寝転がりながらiPhoneの音声検索をしてみた。彼女は13歳までバレエを習っていたようだ。また、この役のために1年前から専任のバレエトレイナーを付けて、週6日、一日5〜6時間の厳しいレッスンを行ってきた。おかげで9kgも痩せたようだ、尤も撮影終了後、パスタを食べまくって直ぐに元に戻ったようだけど。役にかけるプロ精神が素晴らしい。
 更に検索を続けて、彼女の驚くような凄い経歴が明らかになった。彼女はイスラエル人の内科医の父とユダヤアメリカ人アーティストの母の下で、イスラエルエルサレムに1981年に生まれ、3歳で米国に移住。11歳で化粧品「レブロン」のモデルとしてデビューするが、学業も疎かにせず高校時代の成績はオールAで、名門ハーバード大学に進学し、心理学を専攻し、2003年に卒業。英語、ヘブライ語、フランス語、ドイツ語、日本語の5か国語を話し、最近はアラビア語を習得中のようだ。どちらかと言うと「美」の側面で注目されてきたが、学歴も含め「知」の面でも凄いのだ。
 12歳の時に「レオン」で映画デビューし、「スターウォーズ」シリーズのアミダラ姫(パドメ)役が有名である。女優としてもその演技力は早くから称賛されてきた。非の打ちどころのない経歴と才能とはこんな人をいうのであろう。天は二物も三物も与えることがあるようだ。
 既にこの作品でナタリー・ポートマンはアカデミー主演女優賞を獲得した。今年度作品賞の有力候補作にもなっている。大人のエンターテイメントとして完成度が高く、現実と妄想の狭間にエロティシズムが介在しているところが素晴らしいらしい。さあ、ナタリーの「ブラック・スワン」観に行かなきゃ!
映画「ブラック・スワン」の公式サイトです。→http://movies2.foxjapan.com/blackswan/