神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

春の週末の一日

macky-jun2011-04-17

  金曜の晩、夜更かしをして飲んだ。飲み疲れもあったが、日曜日にジムに行った以外はこの週末はずっと家にいた。家族(妻・息子)とじっくり話をして、論文を書き始めた。妻がせっせと冬物の洋服を仕舞い、家の整理をしていた。
 何てことはない日常的な光景だけど、春というのはスタートの季節だ。桜の淡い花と共に、新しい決意を胸に、家族それぞれが新たな気持ちでスタートする。そんな仄々した週末だった。
 土曜の晩にNHKでやっていた「マイケル・サンデル 究極の選択」大震災特別講義(4/1収録)が面白かった。日本・米国・中国の学生と日本のゲストを交え、サンデル教授が意見を振り、議論を纏め上げて行く。何故、日本では震災後、略奪や暴動が起きなかったか。原発事故処理の作業は誰がするべきで、報酬の配分をどうするべきだと思うか。個人主義かコミュニティか。サンデル教授のいろいろな問いかけがとても面白かった。国によっての考え方の違いも多少あったけど、いずれの国からも選抜された優秀な学生が出てきたと見え、あまり極端な意見はなかったようだ。
 原発問題は一進一退であるけど、放射能の恐怖にもかかわらず勇敢に作業を行なっている名も無い人達の英雄的行為に感動した。日本では大変なことが起きてしまったけど、その中でも心を動かされることも多い。人間の気高さを感じられる。これから何が起きるのかじっくりと見て行きたい。