神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

娘の卒業式

macky-jun2011-03-20

  娘の大学卒業式に行ってきた。といっても、当初新高輪プリンスホテルで行なわれる予定だった式も、今次災害で中止となり、卒業証書の授与式のみ大学キャンパス内の各教室で行なわれた。娘の学校を訪ねたのは2年前以来、2度目だった。
 同期の仲間よりは一足先に社会人となり、既に働き始めている娘は今日は有休を取り、昨晩から我が家に帰ってきた。朝から美容院に出かけ、振り袖に袴という卒業式定番の格好をしたかったようだ。キャンパスに行くと、同じような振り袖に袴の女の子が多く、華やかだった。男の子はスーツ姿で全く地味だが、女の子はとても華やいでいる。そういえば、私の時は女子の少ない学校だったので、残念なことにキャンパスは色彩がなかったのを覚えている。
 今日は日曜日でもあり、卒業式こそなかったが、娘が学窓を飛び立つ記念すべき日でもあったので、夫婦で出席することにした。3月にしては温かな、穏やかないい日和だった。あれだけの大災害があったばかりだが、幸せな平穏な一日だったのが嬉しかった。普通のことが有難くなるから不思議である。
 これで娘を送り出せるというのは、我々にとってはとても意味のあることだった。そもそも来年度から授業料の出費が無くなる。これは何をおいても大きい、我が家の財政上の明るい材料だ。中学から私学に入れたので、その負担が無くなるというのは嬉しい。家からの独立は既に先に果たしているので今更という気はする。
 卒業式も、謝恩会も中止となってしまった。社会に巣立っていくという、一生に一回しかないめでたい場なので、中止などせずにしっかり送ってやればいいのにと思う。それでも若者同士ではしっかりそういう場を企画し、仲間と宴会に出かけてしまった娘は7時頃帰ると言っていたが、11時を過ぎたいまも帰ってこない。まあ、奴のことだから気分好くノッテしまったら、そう簡単に帰って来ないだろう。「貴方の娘だね〜!」と妻から皮肉を言われる。今生の別れだから、明日も仕事があるとはいえ、やっぱりトコトン行っちゃうんだろうなと思った。