神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

震災に思うこといろいろ

macky-jun2011-03-17

  昨日は街から車や人がめっきり消えたような気がした。外を歩く人は少ないし、電車も前日までの混雑が嘘のように空いていた。自宅待機とした会社も多いようだ。出社しても外出抑制をしているのかもしれない。我が社も不要不急の外訪は避けるようにとのことで、アポはキャンセルし、この3日間は社内に籠っていた。そして、今日から自宅待機となり、いまは自宅の書斎からブログを書いている次第である。
 福島原発の情報は悪い近況ばかりで、昨日は3号機から不気味な白煙を上げていた。原子炉圧力容器がメルトダウンし、大量の放射性物質が放出されるのではないかとの懸念で、首都圏から避難を始めた人もいるようだ。確かに、チェルノブイリは1機のみであったが、福島は4機が同時に機能不全に陥っている。周辺は高濃度の放射能で、コントロールルームは既に無人で、制御不能に陥っているらしい。外部からの放水で冷却をするようだが、どういう結末となろうか。
 日本は3・11を境に変わってしまうのだろうか。地震津波による甚大な被害は既に起きてしまった過去の事である。そして、これから起こり得る原発の被害は進行形の現在である。マグニチュード(影響力)はどの程度のものだろうか。日本の経済が大ダメージを受けるのは免れない。GDPだってマイナス20%位になってしまうかもしれない。ただでさえ厳しかった財政赤字は復興支援確保でズタズタだ。
 昨晩、東京深夜の間にNY外為市場で円相場が一時76円まで急騰し、過去最高値をあっという間に更新した。国内投資家が海外資産を国内に戻す筈だという観測から、ヘッジファンドが円買いドル売りを進めた結果のようだ。本来、日本経済が大ダメージを受けたのだから、円売りを招いてもいい筈なのだが、市場参加者の関心は投資家のマネーの動きがどうなるかに集中している。
 70年前の太平洋戦争当時の感覚に近いものがあるのかもしれない。空襲が起きるかもしれない恐怖、モノが不足し、ハイパーインフレが起きる。財政は破綻寸前で、戦時赤字国債を発行し、更にインフレを助長し、紙屑となる。何が起きるか、わからない恐怖、群集心理に惑わされて愚かな行為だけは取りたくない。
 オイルショックの時にトイレットペーパーが買占めされて無くなったように、同じことが被害が殆どなかった東京で起こっている。自分だけよければいいという行動。スーパーやコンビニに食料を買い漁った君、電池やトイレットペーパーを買い占めた貴方、恥ずかしいとは思わないか。昨日の天皇陛下のお言葉にじっと耳を傾けよう。流石に陛下の言葉は重みが違う。厳しい状況にいる被災地の人々を思えば、恥ずべきことはできない筈だ。
 どっかの知事が「天罰だ」と馬鹿な言葉を口走ったが、「またあいつか」と呆れてしまった。天皇陛下の言葉に少しは自分の愚かしさを感じてくれれば幸いである。