大惨事の翌日

　　大変な一日を超え、その後も各地で余震が相次いでいる。今回の地震の特徴は震源地が一カ所ではなく、広範囲な点である。昨日も宮城沖でまずM8.8の大地震があった後に、茨城に南下し、千葉でもあり、今朝は新潟中越、長野にも飛び火した。震源地というポイントではなく、プレートという大陸自体が面で動いているようだ。これまでの常識では考えられないことが起きているようだ。
　この大地震は早くも観測史上最大とか、明治以来最大とか、はたまた千年に一度とか言われているらしい。つい２〜３年前に百年に一度と言われたリーマンショックを経済では経験したばかりなのに、今度は千年に一度かよ〜と呆れかえってしまう。よっぽど大袈裟に言うのが好きな国民性らしい。はたまた、何でこの数年にこんな大変化が起きているんだと叫びたい。
　今日は昔一緒に働いたことのある後輩の結婚式が、恵比寿ガーデンプレイスのウェスティンホテルで開かれ、披露宴に出席した。大惨事の翌日であったが、本人や家族はさぞ大変な思いをしただろうが、普通に行なわれた。電車も一部不通や、本数も間隔を空けての運転だったが、街は何ら普通と変わらなかった。テレビで惨状を一日中映している様子と、東京の極めて日常的な様子とが、あまりにも対照的でかえって気味悪かった。
　福島原発問題で避難勧告が出ており、今後はむしろ原発問題の行方がどうなるか心配である。