娘の引っ越し

　娘のサオが昨日、引っ越していった。前の晩遅くに、白馬でスノボーをやり、帰ってきた。大学生として遊べるのもあと数日と迫り、遊びまくっている。遊び呆けて、呑気な娘に妻がカリカリしていた。案の定、慌ただしくバタバタと準備をして、引っ越しとなった。
　娘が家を出て行くとあって、もっと感傷的になるかと思ったが、最後は殆ど家にもいなかったので、全くそんな暇はなかった。まあ、東京だからいつでも会えるのでしょう。
　ところで、この日朝からアートコーポレーションさんがやってきた。その対応で、俺は鍵を迂闊にも忘れてしまい、夜帰ったら、みんな娘のところに行っており、家に入れなくなってしまった。しょうがないので久しぶりに、牛込北町交差点にある「酒飲みの台所」に行き、妻が帰ってくる11時過ぎまで時間をつぶしたのだった。
　「台所」に来たのは実に2年ぶり(?)だったと、店主のさっちゃんに皮肉にも言われた。この店とは20年以上前からの古い付き合いなのだが、最近は１〜２年に１回、思い出したように来るだけの有難くない客なのだ。ここに行くと、前に会ったことのある常連客に出会え、一人でぶらりと行っても、話し相手に事欠かないのだ。そもそもママのさっちゃんとよくしゃべってるのだけど。
　娘のアパートはきれいな部屋で、本人は気に入った様子だった。今朝はゴミ出しをして、朝の光にあたりながらコーヒーをゆったり飲んでいるとメールが来た。コンビニが近くてとても便利で、昨日は昼夜とお世話になったようだ。まずはいい職場と住処を確保できたようだ。妻の乗っていた自転車で街を駆け抜けるのだろう。新生活に幸あれ！