神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

今年度最後の講義

macky-jun2011-01-16

  昨日は大学院での今年度最後の授業だった。一緒に学んできた生徒たちとの別れは辛かったが、一年間の職責を果たせた安堵感もあり、とても幸せな気分で終わった。
 前期はファイナンスの授業とゼミ指導で1限〜4限の隔週、後期はベンチャーファイナンスの授業で、毎週第5限夕方の時間に通った。生徒たちとは毎週顔を会わせたのでとても親しくなれたし、すっかりリズムとなっていたので来週から暇になったら何しようかと案じている。
 最後にアンケートを生徒から取ったが、温かい評価をいただけて、恐縮しつつもとても嬉しかった。対話方式の講義が面白かったようだ。「最も大学院っぽく、良い意味で最も期待を裏切られた授業だった」との過分な言葉までいただいた。「全く眠くならなかった(笑)」との声もあった。2単位から4単位への拡大を望む声も多かった。
 私も講師として4年目だったので、これまで試行錯誤を繰り返してきた。始めはどうしても一方的に話す講義形式に陥り、直ぐに修正したが、聴かせるだけの授業は大学院には相応しくないと気づいた。知識を披露するだけなら、本を読んでもらえればいい。
 社会人中心の大人が相手の授業は対話型の講義が望ましい。自分たちの意見を述べ、それぞれの意見をぶつけ合うディスカッションがいい。それにより、考え、発言するところに意義がある。だから、講師はあくまでもまとめ役である。あまり話し過ぎるのはよくない。
 また、より実践的な内容としたので、一般の大学教授が話す内容よりは、企業研修に近い実務的かつ現実的な内容で、加えて相当脱線もしたので、拡がりがあったことが好感されたのではないかと思っている。
 要望事項は来年度以降の講義に活かしていきたいが、特定の1社を採りあげて考えていくとか、次回テーマを予め課題として考えさせてくるとか、ネットで会社情報を見ながらケーススタディを行なうとか、海外案件も面白いとか、現在の時事問題を取り上げるとか、いろいろ有益なアイディアをいただいた。
 やはり、講義をすることは自分にとっていい勉強になる。むしろ、私自身が生徒たちとの議論を通して、一番勉強させてもらったと感謝している。