26周年

　 今日はとっても大事な日だった。26周年の結婚記念日である。銀婚式の昨年でさえ、花も買わず、メールで帰りがけに感謝の言葉を伝えたのみで、スパークリングワインで乾杯しただけだった。
　今年は何もやるつもりはなかったのだが、ふと乗換駅の春日で降りて、ラクーアにある花屋（青山フラワーマーケット）で1,050円の花束を買った。簡単なメッセージカードを付けられるようになっており、店内のテーブルでカラフルなボールペンを使い、書いた。
　家に帰ると、妻は「こんなことはしなくていいよ」と言った。どうせ、財布は最終的には一緒なので、買い物を切り詰めているのに、こんな所に金は使わなくていいよと言いたいのだろう。また、俺が書いたメッセージ「26周年にもなったね。これで人生の半分が一緒だったね。」と書いたことにも、「あああ〜」と脱力し、ガッカリしていた。
　妻のリアクションはだいたい予測がつくので、妻の喜ぶ顔を見たくてというよりも、こういう行為をした自分に気持ち良くなりたかっただけかもしれない。俺が言いたいよ！「あああ〜」