神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

娘の旅立ち Good Luck!

macky-jun2010-10-17

 今朝、ロンドンに語学留学に旅立つ娘サオの見送りに成田まで行ってきた。昨晩は壮行会のような晩飯を食べたが、娘はいつものようにのんびりと全く緊張した様子もなかった。自分が海外トレイニーや海外出張に出る前には、もっとずっと緊張していたように思った。
 今朝5:30AMに起き、娘と2人で慌ただしく出かけた。息子が駅まで送ってきた。途中、地下鉄にギリギリ間に合うなど、ハラハラする思いをしながら、京成上野駅から新型スカイライナーに乗り込む。今夏から北総線を使い、成田スカイアクセス線というのが開設し、6:30AM京成上野駅発が7:14AMには成田空港へ、わずか44分で着いてしまうようになった。
 いつも、在来の京成快速特急で友人と海外旅行に行っていた娘は、初めて乗ったスカイライナーを新幹線みたいだと、えらく喜んだ。妻が持たせてくれた朝食のサンドイッチを、私は早朝でもあり、胸もつかえ、食欲さえなかったが、娘はあっという間にペロリと平らげた。おまけにじきに口を開けながら、寝入ってしまった。最近、海外旅行慣れしているからか、この腹の据わり方には唖然としてしまった。
 空港で発券手続きを終え、暫く北ウィングのタリーズでコーヒーを飲み、8:20AMには荷物検査、入国審査で、サオはゲートの中に消えていった。9:25AMの大韓航空インチョン(仁川)空港経由でロンドンに行く。スカラーシップの安いコースを選んだので、直行便ではないようだ。若い時はうんと不便な旅行を経験した方がいい。便利な楽な旅行はいつでも出来るようになる。
 5Fの展望デッキで、寝不足のボーっとした頭で、娘の乗る飛行機をずっと眺めていた。思えば成田には何度も来たことがあるものの、見送りで来たことは2度目であり、展望デッキで飛び立つ飛行機を見るのは初めての経験だった。持ってきたデジカメで何枚か写真を撮ったが、娘の乗った大韓航空機はあっという間に飛び去り、遥か彼方に行ってしまった。飛行機が点になり、その点が見えなくなるまで、じっと空を見つめていた。胸がキュンとせつなくなった。こんな感覚は久しぶりだった。少しセンチメンタルになってしまう自分がいた。
 家に帰ってからも妻とは、「今頃はシベリア上空だ」とか、「ウラル山脈を越えた」とか、「ようやくヨーロッパに入った」とか、話している。親にとって、子供が独り立ちしていく瞬間なのだろうか。独りで旅立つ娘に頼もしさを感じつつも、嬉しさと不安と入り混じった複雑な心境である。