神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

煙草の話

macky-jun2010-10-01

  この10/1から煙草が値上げする。マイルドセブンが300円から410円に、中には50%位も上がるものもある。私は煙草を吸わないので、関係ないのだが、何カートンもまとめ買いした人もいるようだ。
 禁煙してから既に20年以上になろうか。20代の頃はけっこうなヘビースモーカーだった。普通は一日2箱、外で酒を飲むと3箱という感じだった。喫煙が好きだった。食後の一服、仕事の合間での一服、山頂での一服、酒を飲みながらの一服、考えに行き詰っての一服・・・。喫煙のシチュエーションはいろいろだったが、間を取るのに、いい小道具だった。
 ドイツに行った28歳の時に禁煙をした。禁煙を試みたのは初めてだった。それ以来、吸っていない筈なので24年以上にもなろうか。初めは「禁煙パイポ」を咥え、我慢していたが、10年くらいは手持無沙汰で困った。指や口や咽喉や肺に喫煙の感覚が残っていた。しかし、今ではその感覚もすっかり無くなったし、かつて吸っていたという感覚ももはや無い。
 喫煙者の肺はタールとニコチンで真っ黒けで、絞ると道路工事のコールタールのような黒い汁が出るのだが、10年禁煙すると肺はまったく新しく再生されるらしい。私の肺はもうすっかりきれいになったことだろう。
 何故禁煙したかというと、幾つか理由がある。一つは当時ドイツの煙草自販機で買うには2.8マルクのコインが必要で、自販機からはお釣りが出てこないので、ぴったり揃える必要があった。日本の自販機は声も出るし、お釣りが出るのは当たり前である。だけど、ドイツではすぐ壊されてしまうので、そんな機能はなく、とにかく頑丈な機械と言う感じなのだ。結局、ぴったりコインを揃えておくのが面倒くさくなったことと、折角、海外に住むことになったので何か習慣を変えてみようかと考えたことに依る。
 その前に赤ん坊だった息子が煙草を食べてしまったという事件や、私自身もあまり肺が強くなかったという事情もあった。そんなことで初めて禁煙にトライして、そのままやめてしまった。夢の中で煙草を吸っていた自分を見た気もするし、酒を外で飲んでいて貰い煙草をしたような記憶もあったが、定かではない。
 その後、喫煙者には厳しい社会環境になってきたが、煙草は吸わないのでいっこうに関係ないし、今回の値上げも関係ない。私にとっての煙草との付き合いも煙とともに消えてしまって久しい。