神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

イチローがまた偉業達成

macky-jun2010-09-24

  出張で行った浜松駅前で讀賣新聞の号外を貰った。イチローの10年連続200本安打の大記録の記事だ。2001年にマリナーズへ移籍したイチローは、その年に242安打を打ち、04年には262安打でメジャー記録を84年ぶりに塗り替えた。昨年は9年連続200安打でメジャー記録を108年ぶりに更新した。まさにヒットマンとしての記録をメジャーわずか10年にして悉く塗り替えている凄い男である。
 年齢は36歳で、走力も10年前とあまり変わっていないので、まだまだやってくれそうである。視力は意外に低く、0.8しかないようであるが、動体視力がよっぽどいいのであろう。イチローの凄さは足の速さとバットコントロールの巧さでの内野安打が多いことだろう。外野にクリーンヒットを打つだけが安打ではない。フィールドを全て使って、プレーするのがベースボールだということを思い出させてくれた。ベースボールというスポーツの面白さを教えてくれたということでもある。
 今週のヒットを見てみると、メジャーリーガーのお粗末な守備に助けられて、内野安打になっているものが結構ある。日本ならばエラーと判定するだろうと思うものもある。いや、日本の内野守備、特に投手の守備はいいので、ああいうことはそうないだろう。だけど、守備を慌てさせるイチローの足の速さに軍配が上がる。
 今回、10年連続200安打の偉業を達成した時、イチローは喜びを素直に表現しなかった。2年前のことがトラウマになっていたという。マリナーズはここずっとチーム成績は振るわないのだが、「イチローはチームよりも個人成績を重視する」とチームメイトに揶揄されたとの噂が流れたのだ。苦しかっただろう。それがここ最近の記録達成にもクールに応じていた理由だ。しかし、今回ベンチ全員のスタンディングオベーションに祝福され、やっと帽子をとってファンに応じた。
 これだけの偉業を為す男の囁く”名言”はたくさんあるが、2005年に出版された「夢をつかむ イチローの262のメッセージ」(ぴあ)に満載されている。これはという言葉がいっぱいあり過ぎるので、ここでの紹介は省きたいが、ただ一つ「ちいさいことを重ねることが、とんでもないところに行くただ一つの道。」という言葉に集約されるような気がする。イチローは繰り返し、同じことを違う表現で度々言っている。
 イチローにはいつまでも優勝に絡めないマリナーズに拘らず、ヤンキースのユニフォームを着て貰いたいと個人的には願っている。