神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

 修士論文中間報告会

macky-jun2010-07-10

  埼玉は川越のまだ先にあるキャンパスに行ってきた。普段は早稲田にあるサテライトキャンパスで教えているのだが、この日は生徒の修士論文中間報告会があった。我が家からは片道約1時間半、池袋で東武東上線に乗り換え、暫くすると田園風景が拡がる。
 教室は4号館の434教室。プレゼン用のOHPが用意され、プレゼンターの修士2年生たちは緊張した面持ちで準備をしていた。私の生徒O君は1番バッターということもあり、ガチガチに緊張していた。「大丈夫だ。とにかくゆっくりしゃべろう!」と話す。4月から隔週で準備をしてきた。Power Pointのレジュメもだいぶ前に完成し、15分でプレゼンする練習も重ねてきた。プレゼンというのは、緊張するとどうしても早口になってしまう傾向があるようだ。
 商学研究科の先生たちが数人、1年生が10人程、集まってきて、O君のプレゼンがスタート。タイトルは「中国国有商業銀行の上場と不良債権問題」。中国農業銀行の上場がちょうど来週の7/15上海、16香港市場であり、極めてタイムリーなテーマとなった。走り出しは固さがあったが、徐々にリラックスし、堂々とプレゼンをしていた。中国留学生特有の日本語のハンディはあるものの、上出来だった。拍手喝さいを浴び、質疑応答のスタート。先生たちからの質問にも率なく答え、私も補足説明を行なったりした。無事終了。他にも留学生ばかりであったが、全部で4人のプレゼンターがいた。会議後、K先生からは「いい出来でした」とお褒めの言葉も頂き、ホッとしながら、O君と駅までの道を帰ってきたのだった。
 大学というのは元気を貰える場所だ。特に今日は留学生ばかり4名(中国2名、ラオス1名、台湾1名)の発表で、彼ら外国の若者が一生懸命学んでいる姿には、いつもながら感心させられる。彼らは飲食店でバイトをしながら、授業料や生活費を捻出し、生活を切り詰めながら、勉強している。自ら学ぼうという貪欲な精神が、日本の若者とは違う。日本の経済面での地位低下ばかりでなく、若者の学習意欲の差を考えると、未来もアジアの国々に置いてきぼりを喰らいそうな気がする。