神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

この国の政治を憂う

macky-jun2010-06-02

 あっと驚く、鳩山首相辞任である。わずか8カ月の短命政権であった。歴代5番目の短さだ。ここ4年間で4人総理が替わったことになる。なんと平成に入ってからは16人も替わったようである。こんな状況を見た海外諸国からは、さぞ馬鹿にされていることだろう。
 1年任期の政権なんかとは、首脳会談も馬鹿馬鹿しくてやってられないだろう。米国の大統領や国務大臣が日本日帰りで、中国に2〜3日滞在するわけである。既に舐められていたわけだ。今後もいつまで続くかわからない政権とは、主要国からはまともな付き合い方をして貰えないことだろう。
 鳩山首相が辞任に追い込まれた理由は、普天間問題と、自身の政治資金問題であろう。そこから最近の支持率は10数%台に低迷していた。このままでは参議院選挙を闘えないという民主党内部での意見が決定力を持ったようだ。普天間で県外移設を5月末までにやり遂げることを確約してしまった。沖縄県以外に移設することなど、ただでさえ難しいのに何故か公言してしまった。軍事基地など好んで迎え入れようとする地域など、ある筈はないのに、涼しげに言ってしまった。
 政治資金問題では一般国民との感覚の差を露呈してしまった。母親からの多額の子供手当を知らなかったと間抜けな答弁をした。この辺の一般常識から外れた、軽い言葉を簡単に吐く首相に対しての信頼感が無くなってしまった。
 だけど待てよ!こんなことで一国の宰相をコロコロ替えていいものだろうか?替えることに国益の喪失があるのではないだろうか?国民の支持率というのは確かに民主主義の中では、一番わかりやすい人事評価であろう。だけど、あまりにも一つ一つの問題に国民は右往左往され過ぎていないだろうか?その時々の政治課題に影響されやすく、総合評価はなおざりにされている気がする。これで、また内閣全ての大臣が総入れ替えになる。景気対策を始め、財政再建・・・いろいろと大事な政策対応がまた遅れることになる。
 国民の側としても、もっと忍耐力を持つべきではないかと思っている。多少情けないと思う政権にでも、少なくとも4年、欧米諸国並みに8年はやらせてみようという寛容さ、我慢強さが必要に思うのだ。支持率という訳のわからないいい加減な数字で、本来為されるべき政策が後回しにされている気がするのだ。民主も自民もどこがやっても大して変わらないだろう。それよりはもっと国民がドーンと構えて、じっと見守ってやるべきではないだろうか。