神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

A Stranger in Paradise

macky-jun2010-03-31

  ブログを読み返すと、昨年の期末日は、「今日までそして明日から」で吉田拓郎の歌を、そして一昨年は、「期末の日にグレンリベットで」でウイスキーについての思いを書いていた。その時、BGMに聴いていた橋本一子の「MOOD MUSIC」(1987)を再び流し、当時を反芻している。
  音楽の記憶というのは不思議と自分を当時の場所に誘ってくれる。この橋本のアルバムを初めて聞いたのは、乃木坂のちょっと引っ込んだ所にある隠れ家のような喫茶店だった。仕事の合間でサボりがてら寄った店で流れていたのが、この浮遊感のある異国的なFusionであった。20代後半の自分がそこに居た。
 いまや50代の自分。だけど、聴いている音楽は同じ橋本一子である。気だるい曲の中で、クラッシック曲をカバーしたり、今でもちっとも時間の流れを感じさせない。だけど、実際には変わらないものはないし、世の中の流れは益々速くなっている。我々の周りも大きく変わりそうだ。この先、どんな未来が待っているかはとっても想像しがたい。かつてのように先が見通せた時代とは違うのだ。
 表題は橋本一子の同アルバムの中で一番好きなボロディンの「韃靼人の踊り」をカバーして、素敵にJazzyに歌い上げた曲の題名です。谷山浩子渡辺香津美ともセッションの絡みのあるミュージシャンで、最近表に出て来ないのが寂しい人ですが、再評価の動きがあるようです。