神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

チームパシュートジャパン無念

macky-jun2010-02-28

  運命とはなんと残酷なものだ。そして、勝負というのは非情である。女子スケートパシュート競技で、日本チームはわずか0.02秒(TV放送では0.03秒だった)の差で決勝戦で敗れた。ほんのスケート靴のブレード差である。それでメダルの色が金と銀に分かれる。しかも、始めからリードを拡げ、残り2周では1.72秒の大差をつけており、ほぼ勝利を確信していた試合展開だった。ラスト1周でも1秒以上の差があったのだ。それでもドイツチームの驚異的な追い上げに、最後の最後で屈してしまった。
 準決勝のポーランド戦でも終盤追い上げられたが、0.19秒差で逃げ切った。初戦の韓国戦から、計算通りに試合の流れは進んでいた。決勝戦も日本の展開であった筈だ。その前にドイツは準決勝の米国戦では、倒れこみながらゴールするというボロボロだけど執念剥き出しの物凄い戦いだった。余裕で戦っていた日本に勝機があると、誰しも思っただろう。よく練習してきただろうと思われる日本チームは、先頭の交替のタイミングも良く、其々の役割分担もしっかりしており、とてもいいチームであった。だけど、日本に勝利の女神は微笑まなかった。
 わずか0.02秒とはいえ、金メダルとは扱いの差が違う。特に金を取っていれば、今大会では唯一であり、トリノ荒川静香のように英雄になれただろう。おまけに日本の裏側のチリでM8.8という大地震が起きて、テレビニュースは津波情報(地球の裏側まで半日かけて津波が来るのだ)でいっぱいで、女子パシュートのニュースは殆どやっていないのだ。つくづく彼女たちの運のなさを嘆いてしまうのだ。
 この日は5:30AMに起きて、準決勝を観戦。いったん寝るが、試合の嬉しい興奮で眠れず、7:00AMにまた決勝戦に。とても悔しかったが、雨の中、ジムに行く。東京マラソンの交通規制でジムのある目の前の通りが渡れず。大きくずっと戻って、地下鉄市ヶ谷駅に降り、なんとか渡るものの、なんとジムは休館日。ガビーン!俺こそ、運に見放されている。(運というよりも注意不足だね。)新宿に寄り、先日初めて作った遠近両用メガネを受け取りに行く。帰りにデパ地下に寄ると、大好きな新潟の銘酒「鶴の友」があり、2本購入。運がいいのかもしれない。
 ロシアやカナダが初戦で負けてくれたのも、日本チームにとっては運が良かったし、ポーランド戦もギリギリの勝負を制したと思えば、彼女らにも運があったとも言える。運というのは続かないし、「禍福はあざなえる縄のごとし」のように順繰りに来るものかもしれない。だけど、女子スケート初の銀メダルは偉業です。また、この新しい競技の面白さを伝えてくれたのも大殊勲です。彼女らの戦いは永く記憶に残るであろう。