神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

「天国までの百マイル」 

macky-jun2010-02-12

明日からまたバンクーバー冬季オリンピックが始まる。熱い日々が繰り広げられるのだろう。単純な私はまたこのオリンピック季節に、夢中になってしまうことだろう。だけど、いまひとつ日本では盛り上がりに欠けているように思う。まあ、始まれば、日本人の性格で盛り上がっていくのかもしれない。
 昨日、秋葉原ヨドバシカメラにノートPCを修理に出した。その帰りにブックオフに寄り、浅田次郎のまだ読んでいない単行本「天国までの百マイル」「月島慕情」「プリズンホテル」「プリズンホテル春」の4冊を購入。勿論、各105円だ。さっそく今朝から読み始めたのだが、「主人公の母が入院する大学病院は、三鷹の駅からさらにバスを乗り継がねばならない」。と出てきて、何たる偶然と驚いてしまった。おそらく、三鷹からバスで行ける大学病院は杏林大学病院しかないのではないだろうか。
 「天国までの百マイル」は浅田次郎直木賞受賞後初の長編小説で、1998年の作品だ。経営する不動産会社を潰してしまった主人公の城所安男は自己破産し、別れた妻への仕送りにも悩む日々だ。そんなある日、狭心症で入院中の母を見舞った安男は、主治医から母の心臓が極めて危険な状態であることを知らされる。安男は母の命を助けるために、天才的な外科医がいる千葉県鴨浦町のサン・マルコ記念病院を目指して、オンボロ・ワゴン車で百マイルの旅に出た・・・。
 まだ読み始めたばかりですが、途中でボロボロ泣いてしまいそうな、そんな予感をさせてくれる小説です。話は同居していた義母が医者から見放されて、ワゴン車に乗せて走ったという、浅田自身の実体験だそうだ。だから、書いているときには何の資料も要らなかった珍しい小説らしい。楽しみです。