シルバーウィークの前の晩に

　 5連休の前の晩、いい感じの時間を送っている。仕事も難題を抱えたりしていたけど、うまい具合に進み、この連休は気分良く送れそうだ。こんな時間をゆっくり味わうために生きているような気がする。
　職場を6時には離れ、いつもの春日の鯛助で、赤貝と本生マグロの刺身とイカの沖漬を2,000円で買い、ラクーアの新星堂で、先日来Beatlesにまたまた嵌まった俺は、予言通り、「White Album」を買った。暫く、この病気は治まりそうもない。　
　買い物上手の妻は、この日も、鰯10匹を380円で買ってきた。鰯は塩をふって、洗い、酢をかけると、皮が剥きやすくなり、巧くさばけるということを魚屋から聞いてきた。結局この日は鰯5匹を刺身にした。残りは塩焼きと煮つけにするようだ。魚屋のアドバイスが良かったのか、見事な包丁さばきだった。俺の買ってきた刺身と併せ、息子と3人であっという間に平らげてしまったのだった。美味いものには旺盛な食欲が嬉しい。
　今日、娘は某TV局の面接に行ったのだけど、夜は同好会の仲間と定例の飲み会で居なかった。その場に居ない娘をいいことに、彼女のエントリーシートやそれに貼った写真の話で、盛り上がりながら食事をした。そんな普通の生活を送りながら、いまは自分の書斎でBeatlesを聴きながら、Laphroaigのオンザロックを飲み、ゆったりとした時間を送りながら、PCに向かっている。
　5月のゴールデンウィークにあやかり、シルバーウィークと呼ばれているらしい。この時期にこうした連休がプレゼントされたことは今まで、ついぞ無かった。何をしようかと考える。何をしようと自由だ。日頃、やりたいと思って、時間の制約で出来ないことはいっぱいある。妻と息子は長野の妻の実家に日曜からレンタカーで出かける。娘と俺とデグーのラッシュ君は留守番だ。はてさて、飯を作ってくれる人がいないので、どうしたものか。娘と神楽坂の美味しいものを食べ歩くか。まったく予定もなく、思いつきで行動できるというのも贅沢だ。そういえば、明日から大学院の授業である。俺自身は5連休などではなく、しっかり仕事あり、なのでした。