神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

小学校の自分に

macky-jun2009-08-02

  昨日は自由が丘で、小学校の仲間9人が集まった。さる大作家の息子Sさんをまたムカつかせることになってしまうが、女性6人・男性3人の両手に華状態であった。というのも、直前で男性2人のキャンセルがあったのだった。この日の自由が丘は祭りであり、駅前ロータリーに設けられた櫓を中心に盆踊りが行われていた。そういえば、衆院選を前に注目を集める自民党小泉チルドレンの顔、佐藤ゆかり国会議員が街頭演説をしていた。数人のテレビカメラマンに囲まれていた。
 さて、1次会は「はなれびんび家駅前荘」。美味しい魚料理が味わえるわりに、そんなに高くもない隠れ家のような個室中心の居酒屋だ。5月に高校の友人M君に教えて貰った店だ。コース料理4千円+飲み放題1,500円の2時間コースだ。Sさんが急遽集まろうとクラス会を発案したが、先生があいにく来れないとのことで、プレクラス会と名づけて有志が集まった。29人の小さなクラスだったが、昔から定期的にクラス会をやっていたせいか、その後も続いており、近年は子育ても一段落したせいか、開催頻度も上っている。
 今日集まったメンバーを見れば、9人の内、転校生は私を含め4人。地元中学に行ったのが4人のみ。あとは私立か近隣の中学に行った。地元中学に行った者はその同窓会でも顔を会わすので、そうでない人たちの集まりがいいようだ。いまも地元に住んでいるのはY君一人のみだった。ちなみにこの日集まった中で、3人の子持ちが4人もいたのには驚いた。世帯当たり出生数1.4人の少子化の日本では、とても珍しかろう。
 2次会はSさんお薦めの「Monsoon Cafe」奥の一段高い所にある、セミプライベートなテーブル席が予約されており、居心地がよかった。アジアン・エスニック料理のチェーン店で、小龍包や生春巻きをつまみに、トロピカルドリンクを愉しんだ。11時には散会、今日は記憶も飛ばず、タクシーの世話にもならず、悠々、電車で帰った。12時前には自宅に到着、さして酔っていない様子に、妻には「どうしたの?」と逆に心配されてしまう。
 今朝、NHK「課外授業 ようこそ先輩」という番組を観た。本日の先生は映画監督の堤幸彦。映画「20世紀少年」3部作を監督した53歳。この番組はごくたまに観ることがあるが、自分の母校の小学校を訪ね、自分なりのユニークな実地授業をする。今日は映画監督らしく、生徒たちに15年後の自分に対するビデオメッセージを創る、指導を行なう。子供たちの表情も良かったし、それぞれの作品も実に独創性があった。堤監督が伝えていたメッセージは、子供の時に熱中したことが、大人になって悩んだ時に解決できる道具となる、という様なことだった。僕らとあまり年代の変わらない堤の場合は、切手、ラジオキット、ビートルズだった。これが、創造力を要求される後の監督人生に繋がり、少年時代の思い出を強く引き摺った作品群を世に出して行くことになる。それが「20世紀少年」等につながっていくのだろう。
 小学校の時の自分、そこから15年ならず、40年近くも経ってしまった今、あの時代にビデオが仮にあれば、「なりたかった大人になれていますか?」と聞かれたら、自分はいったいどう答えられただろうか。