皆既日食見れず残念無念

　　　今日は46年振りの皆既日食だというのに、朝からあいにくの雨空だった。じきに雨はあがったものの厚い曇り空である。東京では部分日食であるが、ピークと言われる11：12に外に出てみたが、太陽はまったく出ていない。ならば、暗くなるのかと期待してみたが、普段の曇天の日と変わらず、がっかりしてしまった。
　子供の頃、天体図鑑で見て、皆既日食というものに凄く興味を持った。日中、いきなり太陽が月に隠れて、真っ暗になってしまう。太陽の周りは光のリングが指輪の如く輝く。そしてコロナがその輪から見えるのだ。とても、不思議な現象で、宇宙の神秘というか、子供心にも、判りにくい天文の世界の中で、ど派手な最大の天体ショーと思えたのだった。はるか昔に抱いた思いが大きかったが故に、期待はずれだった。
　トカラ列島の悪石島で一番長く見れると、多くの人を集めたようだが、あいにくの雨。しかしながら、沖縄、鹿児島、硫黄島ほかいくつかの地域では、素晴らしい日食が見れたようである。テレビの映像も写真も素晴らしいものがあった。
　次は26年後、その頃、自分は77歳になっている。長寿家系の妻はしっかり見る気でいるが、俺ははたして見れないかもしれない。今日、見れなかった無念をバネに、皆既日食を見る為に長生きでもしてみますか。