神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

キリン・サントリー統合に思うこと

macky-jun2009-07-14

昨晩(14日)も睡魔に勝てず、11時には寝てしまった。出張疲れ、暑さ、酒のお蔭で心地よい眠りについた。今朝は少しだけ早起きして、ブログをこうして書いている。夏の早朝というのは爽やかでとても気持ちいい。
 都議選の翌日の朝刊をみてぶったまげた。朝日は民主党の大勝利・自民党惨敗を報じていたが、日経一面が「キリン、サントリー経営統合へ」というスクープ記事だった。酒の世界の両横綱同士の統合、というか、国内食品最大手と2位との統合である。酒類・飲料でもアンホイザー・ブッシュやコカ・コーラを抜いて、世界でも最大級となり、食品でもネスレユニリーバに続き、ペプシコ、クラフト・フーズとほぼ肩を並べる巨大企業となる。
 少子高齢化に伴う国内食品市場に対する危機感と、世界市場への期待に活路を求めるというのが理由だが、直ぐにはピンと来なかった。あまりにもトップ企業同士の合体なのと、未公開会社でありオーナー色の強いサントリーが相手であるからであった。世界では国を越えた合従連衡が繰り広げられ、食品業界ではコングロマリット(複合企業体)化が進んでいる。我が国の食品産業はこれまで、国内に十分肥沃な市場があったが為に、国際化が他産業に比べ遅れていた。
 確かにビールに強いキリンと、ウィスキーに強いサントリーとは相互補完のメリットがあるかもしれない。交渉は水面下で1年半も前から続いていたらしい。非上場のサントリー株式の評価とか、ブランドの取扱いとか難しい問題は多数あろう。しかし、国民みんながあっと驚くような大決断に拍手喝采だ。大敗北しながらも、「都議選はあくまでも地方選だ」と踏ん切りの悪い麻生首相とは対照的であった。
 私は毎晩、一日の終わりの儀式として、先ずはビールを飲むことで楽しんでいる。ビールは瓶ビールに限るというのが持論である。缶ビールは微妙に味が落ちると思う。特に夏は大瓶の瓶ビールである。キリンの一番搾りとラガー(時にクラッシックラガー)、アサヒのスーパードライをその日の気分で飲み分けている。サッポロの黒ラベルも飲んでいたが、つい最近落選した。サントリープレミアムモルツも好きだが、残念ながら手に入らない。この先、残ったアサヒとサッポロとが統合などとなるかもしれない。そうなったら、ビール会社も数が減り、ビール選択の楽しみも無くなってしまうのだろうか。