神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

娘の大学訪問 

macky-jun2009-06-28

今日はジムを休んで、娘の大学のPTA組織の集いに出席した。渋谷の閑静な住宅地にあるキャンパスには一度も行ったことがなかった。ついこの前、入学したばかりだと思っていたら、もう3年生だ。毎年、馬鹿にならない授業料の納入に苦しんでいる父親としては、娘の学校くらい見ておくべきだろう。 というのが、わざわざジムを休んでまでも出席した理由だ。
 キャンパスは近年、順次改築された為、新しく綺麗だった。今、建設中の校舎が今夏竣工すれば、一通り完成のようだ。内容は、PTA支部総会、経済学部H教授の小講演、大学側からの成績・就職・学生生活についての説明会。特に、就職コンサルタントの話が面白かった。
 今日出席しているだろう親が、大学を卒業したのは今から25〜30年前だろうが、その時とは就職の世界は真逆に変わっている、というのが開口一番の挨拶だった。我々の時代は4年生の夏から秋がリクルートシーズンで、10/1に一斉に企業面接が行われ、数日中に内定が出された、極めて短期決戦だった。いまは早期化、長期化している。3年になると就職を意識し、秋には準備期間で、資料を集め、企業エントリーが始まる。3年の1月〜4年4月が本番で、説明会、試験、面接が行われるようだ。大手企業は4/末で選考を終えてしまう。4年の6〜7月がラストチャンスで、通常であれば、秋採用もあるのだが、今年は厳しい就職環境から期待できそうもないようだ。
 しかしながら、全国の大学4年生の5/末時点の内定率が63%であり、女子の場合は大手が一般職採用を手控えている影響で、更に厳しく、いまだ50%に行ってないようだ。そう言えば、都心の街ではリクルートスーツを着た女の子が、苦しそうな顔をして、慣れない街を歩いている姿をよく見る。
 いまの子供たちはゆとり教育の影響もあり、学力が低下しており、SPIの学力テストの段階で落とされるケースが多いという。国語、数学(高1レベル)の学力が必要だと言っていた。僕の入った会社は幸いなことに、学力テストというのはまったく無くて、面接が3回あったのみだった。そう言えば、女子の一般職採用は英数国の学力試験があり、当時人事部の人間が「君たちには難しすぎる問題で、とっても受からないよ」と言っていたのを思い出した。ここまで来て、数学の知識を試されるのは予想外だろう。娘ははなっから数学は諦めていたので、一体どうするのだろう、と不安になった。
 いまの学生は20〜30社落ちてめげてしまうと、エネルギーの無さを嘆いておられたが、「おいおい、学生でなくても、俺だってそんなに落ちたら、めげてしまうよ。というか、死にたい気持ちにだってなるよ。」と思った。100社エントリーして、40〜50社面接をして、1〜2社の内定を獲得するのが平均です、と言っていたのにも驚いてしまった。いやいや、全く可哀そうな4年生と3年生。2〜3年前には一人で7社も8社も内定を取ってしまいました、なんて涼しい顔をしていた学生が多かったというのに・・・。まったく、この世の中は不条理で、不平等に出来ているものだ。