神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

素朴な B級グルメの旅

macky-jun2009-04-16

  静岡出張から今日帰ってきた。東京からの距離はさほど無いのだが、乗り降りが多く、忙しくも充実した出張だった。初日は先日書いたとおり、新橋→品川→小田原→三島→清水→静岡(泊)と拠点を中心に周ったのだった。2日目は静岡市内の関連先を4社、浜松に移動して2社の計6社も周った。そして、今日は浜松の拠点2ヶ所を周り、帰路についた。名刺が足りるか、心配しながら数を数えていた。
 静岡はこれまで何度か訪れた事はあったが、よくは知らなかった。東部・中部・西部の3地域におおまかに分かれている。元々、江戸時代以前は駿河遠江に分かれていたのが、明治新政府の行政区分で、静岡というまったく新しい地名を考え、統合して、静岡県を作ったのだ。だから、未だに静岡と浜松の親和性は悪いようだ。東の富士(三島・沼津・富士)地区は製紙工業、中部の静岡地区(清水、静岡、藤枝)は食品産業や流通、そして西部の浜松(浜松・磐田)地区はバイク(ヤマハ発動機)・軽自動車(スズキ工業)・楽器(ヤマハ河合楽器)・光電子(浜松ホトニクス)産業が集積しており、大企業工場群と分かれている。気質も違えば、街の雰囲気も違い、どこかお互いに張り合ってもいる。明治維新から140年、だけど、依然、俺達は別の人間なんだ。お上が勝手に静岡なんて、今まで無かった地名を合成して、作って一緒に編入されたのだ、という一枚岩でない意識を感じさせる。
 静岡の美味いものは、静岡市のおでん、浜松の餃子、富士宮の焼きそばと、B級グルメのオンパレードだが、全国的にはあまり、というか全く知られていない。今回、私も初めて知ったのだった。初日、静岡の晩は地元出身のIさんに、静岡おでんの店を教えて頂いた。黒はんぺんとか、静岡のおでんだねは何故か黒っぽい。汁も黒っぽい。だけど、とても美味である。そして、イワシの粉(がっこ)をかけて食べる。また、全て串で刺してあって、客が勝手におでん鍋から取って、串の種類で値段は違うのだが、あとでまとめて精算するシステムになっている。回転寿司の絵皿の仕組みとまさに同じである。それで、一つ一つが100円とかで、めちゃ安いのも嬉しかった。また、昔、屋台だったおでん屋さんが、おでん横丁を形成していて、3か所有名な横丁がある。それぞれ、夫婦でやっていたり、お婆ちゃんが一人でやっていたりする、何とも味のある店が多い。この晩、我々は明日からイタリアに新婚旅行に行くというカップルと隣合わせ、仲良くなったのだった。オヤジ2人に絡まれ、向うはさぞ迷惑だったかな。とても爽やかなカップルだった。
 浜松の餃子は、全国的には宇都宮に知名度ではまったく敵わないのだけど、人口当たりの餃子店の数、消費量では上回っている、とも聞くのだけど実際はよくわからない。とても餃子が浸透した、宣伝が下手な”隠れ餃子タウン”である。昨晩は「むつぎく」という駅の近くの千歳町にある店に連れていって頂いた。この店はなんでも昭和37年創業らしい。次々とお客さんが来て、入れなくて帰ってしまうお客さんもいるほどの人気店だ。だけど、餃子とラーメンなので回転はとてもよい。この日、我々50代のオジサン2人で、餃子32個、ホルモン味噌焼き、枝豆、ラーメンをたいらげ、生ビール2杯を飲みほしたのだった。この日、水泳の全日本選手権が翌日から行われるようで、体格のいい若者たちがコーチらしいごっつい人に連れられて来ていて、たくさん食べていました。街中でも、オリンピックバタフライ銅メダリストの中西悠子さんを見かけました。姉後肌の様子で、若者を率いて、先頭を歩いていました。
 久し振りの地方出張、昼は忙しく電車を乗り継ぎ、駆けずり回り、夜はB級グルメで一杯。とても、昼夜充実した出張でした。Iさん、お疲れ様でした。