神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

手帳について

macky-jun2008-12-31

 今日はもう大晦日である。しかもあと数時間で今年はもう終わりである。昨日(30日)から休みをとっている。29日最終日は5:30頃切り上げ、会社を出て、日比谷公園を横目に有楽町まで歩いて行く。ビックカメラで年賀状用にプリンターインクを買い、更に銀座に出て、伊東屋で手帳を購入。そのあと、御徒町に出て、吉池で酒と肴を買い、帰宅する。正月用品を売っており、街はどこも賑やかだ。
 1993年からかれこれ17年も、ドイツrido社のmini plannerを使っている。ジャバラ式のカレンダー手帳である。見開きで1か月の時間スケジュールがわかるが、更に開けば1か月前、2か月前〜と一覧できるようになっている。これを常に昨年の分も一緒にとじ込んでおり、一年前の今頃、何をしていたのだろうとすぐ思い出せるようにしている。私はこの中味だけのジャバラのペーパーのみを毎年300円ほどで購入している。高島屋日本橋本店の文房具売り場でしか手に入らなくて、すぐ無くなるので、注文し取り寄せすることもあった。伊東屋銀座本店でも取り扱っていることを最近知った。
 もともと、このrido社のジャバラに辿り着いたのは、銀行の海外本部で外銀を担当していた時に、ドイツの銀行がこのridoのスケジュール表とアドレスブック入りの革製の手帳をくれたのだった。担当を外れてからも、元在籍した部のルートで手に入れたりしていたが、そうもいかなくなってきた。そのうち、同じものの中味だけ、高島屋日本橋本店で入手できることを知ってから、毎年ここで買い続けた。今年、予め電話すると、「今年から取扱いしなくなった。伊東屋銀座本店に行けば手に入りますよ。」と教えてくれたのだった。
 伊東屋ではridoのmini planner用にオリジナルで革カバー付で1,890円で売っている。ドイツの銀行オリジナル製(去年は昔トレイニーで行ったBHF-BANKのものを使っていた。その前はDeutsche BANKだった。)に比べると、革は固めで、マチが少なく小ぶりで、チープな感じが否めなかった。贅沢を言えば、もっと高くてもいいから高級バージョンを作って貰いたい。しかし、今まで使ってきたものがどれもボロボロになったので、今年はこの伊東屋製をやむなく買った。黒とこげ茶があるが、こげ茶を選んだ。私はいつもこの手帳に旧行(思い出の)の小型シャープペンを挟み、LIFE社(日本)のRecent Memoを常に2〜3冊を差し込み、携行している。
 いま世の中は手帳ブームである。成功した経営者やら活躍しているコンサルタントやらが、それぞれ自分の使い方を披露している。一冊の手帳で人生が変わったとか、夢が必ずかなうとか、言いきる人もいる。関連本が多数出版されている。自分は成功したビジネスマンでもなければ、手帳で人生が変わった人でもないので、読み流して頂いていっこうに結構である。書き始めてしまったので、キリのいいところまで取り敢えず、書いてみたい。
 手帳の使い方には私自身も大変拘りを持っている。Recent Memoの一冊目は中長期用の目標・計画・課題や種々雑多なデータブックとして使っている。データといっても大した内容ではなく、これまで使ってきたPCや関連機器のスペックデータとか、読書リスト(読んだ本とこれから読みたい本)、飲んだ酒の銘柄リストなどだ。また、他人には見せることのできない目標やら計画が書いてある。もう一冊は日々思ったことを書いている日記帳でもあり、雑記帳でもある。もちろんこのブログのネタ帳の役割もするし、スピーチや講義や会話のネタ帳にもなる大事なMemoである。だから、この手帳一式には自分自身のことがギッシリ詰まっており、これを無くしてしまったら、財布を無くすよりも困るのではないかと心配するのである。
 伊東屋でも5階のフロアは全部手帳売り場で、メーカー毎に案内図まである。「超整理学」で有名な野口悠紀雄先生のコーナーが伊東屋にも出来ており、先生ご推奨のジャバラ式を野口式手帳として何種類か並べている。野口式は大きく長いので、私の趣向には合わない。野口先生は元々は財政学の経済学者であったはずだが、多数の「超」整理法シリーズの著作とともに、いつの間にか何の専門かわからなくなってしまった。多才な人なのであろう。
 ジャバラ式のいい点はある長い期間の一覧性にあるという。手帳はスケジュール表なのだが、実際の行動を書き変えていくので、自分の行動の足跡がすべて書き込んである(一応、そういうことになっている)。だから、いわれなき犯罪にもしも巻き込まれた時のアリバイ証言用として、または過労死で亡くなった時の法廷闘争用として(そんなに働いてないので、間違ってもあり得ないと思うが)、使えるように書いている。また、毎日使ったお金、酒量を記録しており、支出と健康の管理も行っている。
 過去の手帳を見ると、こんなことしなければ良かったのになあと、無駄な努力や仕事をかなりしていることに反省しきりである。過去を振り返ってみるのに役立ち、それを経験則としてなるべく無駄なことはやりたくないと思っている。前(10/17)のブログで「過去を追うな。未来を願うな。」と書いたのに矛盾することしきりです。誠に今年は矛盾することが多かった一年でした。