神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

新国立劇場バレエ さいとう美帆大活躍

macky-jun2008-12-24

 今日はクリスマスイブである。街は心なしか若者中心にウキウキしているように見える。会社の帰りに神田淡路町近江屋洋菓子店に寄り、ケーキを二つだけ買ってきた。妻が何日前からか「近江屋のショートケーキが食べたいね」と言っていた。子供が小さい頃は、車でよく買いに行ったものだったが、最近はとんとご無沙汰だった。もっと言えば、子供が生まれる前の新婚時代はよく帰りにケーキを買って帰った。バス停の前がケーキ屋だった。本当に久しぶりである。店に行ってみると、仕事帰りの男女が既に20人くらいが列を成して並んでいる。みんな同じようなことを考えるのだ。去年、一昨年はラクーアのケンタッキーでフライドチキンを買って帰った。何となく、行事や祭りごとに便乗するのが好きな性分なのだろう。今年も、イブは妻と二人きりだ。子供たちはそれぞれ予定があって、外で楽しんでいることだろう。だから、ケーキは二つしか買わない。
 冷やしておいたスパークリングワインとチキンと簡単なオードブルとサラダで、乾杯した。今年はめでたいことも殆どなかったから、こんな時でもないとスパークリングワインを飲む機会がないのだ。いつも、何かいいことがあったことの為に、2〜3本は買い置きしてあるのだが、最近そういったこともとんとない。
 昨日は大変忙しい一日で、元々日比谷公会堂のクリスマスコンサートに当たっており、家族4人で行く計画となっていたらしい。しかし、新国立劇場バレエ「シンデレラ」のプリマ、アリーナ・コジョカルが怪我で来れなくなり、代役として元キーロフ・バレエ団のスターで、今はオランダ国立にいるラリッサ・レジュニナが来日することとなった。レジュニナはキーロフ時代の「眠りの森の美女」や「くるみわり人形」での舞台、録画映像が有名である。「レジュニナ観たいね」と急遽、我々はチケットを購入し、その後にWブッキングしたことに気が付いたのだった。おまけに、レジュニナは20日(土)の公演第1幕でジャンプした処で、怪我をし、途中降板した。その後の公演も全て代役ということとなり、さいとう美帆が全て踊ることとなった。まして、彼女は22日夜、23日マチネ、夜と2日間で3連投という凄まじさである。北京オリンピックの上野投手並の大活躍である。代打の代打である。
 3:30から日比谷公会堂で、開設来年80周年を迎えるのを記念して行なわれたコンサートで、日頃、同公園内の野外小音楽堂で演奏する消防庁警察庁ブラスバンドが「昭和から平成まで」と題して、スライドの映像をバックに、その時代の思い出の曲を演奏する壮大なものだった。若者から見れば、たぶんダサいものに見えたかもしれない。聴衆もうんと年輩の方々が多かった。50年も生きてきた我々としては結構懐かしい曲が多かった。だけど、オープニングが「軍艦行進曲」という昔のパチンコ屋でよくかかっていた曲にはたまげてしまった。EL&Pの「Karn Evil No.9」がかかったのは驚いた。
 6時に終了し、初台にある新国立劇場に移動。7時開演である。とても忙しい。ホールのクリスマスの飾り付けが華やかだった。レジュニナだから買ったチケットなので、彼女を観れなかったのはとても残念だった。しかし、さいとう美帆はとても巧かった。体がとても柔らかいのであろう。小柄なシンデレラがとても合っていた。さすがに、強行軍となっても代役に指名されるだけのことはある実力の持ち主であると思った。未来のスターになっていく人なのだろう。また、今回の代役でその力があることを広く示せたのではないだろうか。彼女にとってはこの強行軍が大変なチャンスとなったことは間違いない。新国立劇場にも貸しが出来たことだろう。
写真は会場に飾ってあったシンデレラの衣装とクリスマスツリーです。