友の死

　3日前に突然舞い込んだ訃報。中学同窓のT君が28日（木）早朝亡くなった。3か月前に肺がんを発見し、闘病をしていた。まだまだ長い病との闘いが続くのかと思っていたが、とても早く逝ってしまった。治療が一段落した頃、見舞いに行こうと友達と話をしていたが、見舞いにも行けず逝ってしまった。
　T君とは入院前からメールではやり取りをしていた。大きな不安や恐怖と闘いながら、とても気丈にふるまっていた。心配をかけまいとする、そんな気配りのきいたメールは、とてもT君らしいものだった。亡くなる1週間前にメールをしたが返事は返ってこなかった。抗がん剤の治療が大変なんだろうと想像していた。
　ついこの前の年末、中学の仲間と集まった時にT君もいたのだが、まったく普通だったので、病が進行しているなんてとてもわからなかった。T君自身もわからなかったのだろう。彼は実家の眼鏡貴金属店を継いでいた。当日もお店の縁起物の兎の箸置きをみんなに持ってきて、プレゼントしてくれた。大事にするよ、T君。
　身近なところで不幸があると、つくづく人生はあっけないものだという気がする。50歳は平均寿命からすれば、まだまだ早すぎる。今日、T君の通夜が行われる。僕も受付等のお手伝いに行く予定だ。