神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

陸上競技の花

macky-jun2008-08-21

  北京オリンピックもあと4日。残った競技も僅かとなり、寂しくなってきた。昨晩はソフトボールの興奮も覚め止まぬ中で、一瞬、野球でタイブレークの末、米国に負けたと知り、しらけるが、そのあとまたあのボルト君がやってくれました。男子200m走でも世界新を出し、100m走に続いて2冠でした。しかも、2位のクロフォード(米)に0.66秒差をつけるぶっちぎりの勝利でした。記録も向かい風0.9mにも拘わらず、12年前にマイケル・ジョンソンが出した驚異的な記録19.32秒を上回る19.30秒でした。100mでは最後に減速してしまったのに世界新を出したり、200m準決勝では100m地点から流してしまうし、こいつは本当に決勝で真面目に走るかなと半信半疑で楽しみでした。スタート前もオーロラビジョンに自分が映るとふざけていました。また、何かやるかな?しかし、この日のボルト君は真剣でした。素早いスタートを切って、20mで早くもリードし、脇目もふらずにゴールを目指しました。腕を広げもせず、ちゃんと胸を突き出してフィニッシュしました。流石に200mは自分の主戦場と思っているからでしょうか。
 ボルト君はまだ子供だと言われます。今日が彼の誕生日で22歳になりました。我が家の息子と同じ年齢です。納得です。無理もありません。しかし、凄い若者が現れたものです。身長196cm、他の選手が一回り小さく見えます。これからも何度も世界記録を更新しそうな予感がします。
 それにしても、陸上競技短距離走は米国勢とジャマイカ勢ばかりです。女子100m走はジャマイカ勢が金銀銅を独占しました。ウサイン・ボルトの他にもアサファ・パウエルという100m前世界記録保持者もいます。何でジャマイカが急に強くなったのでしょうか。昔、マーリン・オッティーというブロンズコレクターと呼ばれたSexyなスプリンターがいました。彼女は40歳になってもシドニーオリンピックに出場していました。また、薬物使用でメダルを剥奪されたベン・ジョンソンやドノヴァン・ベイリーというカナダ選手もジャマイカ出身でした。かつては強い選手は環境を求めて、海外に出て行ったようですが、最近はジャマイカ国家として陸上をバックアップしているため、目立ってきたようです。元々彼等はアフリカ系黒人特有のバネを持っています。また、ジャマイカは英国領だったこともあり、英語をしゃべれることが国際大会で活躍する上で、有利だったようです。
 今晩は女子200m走の決勝があります。米国アリソン・フェリックスとジャマイカのベロニカ・キャンベルの対決が楽しみです。アリソンはスーパー女子高生と騒がれ、出場したアテネオリンピックではベロニカに負けて、銀メダルでしたが、2005年の世界陸上以降は勝っています。特にスーパー女子大生と言われたアリソンの、昨年の大阪での世界陸上の印象は鮮烈でした。手足の長い、力の抜けた軽やかな走りで、べロニカに圧勝しました。試合毎に髪型を変えるオシャレな女の子としても人気者です。再び、アリソンのあの華麗な走りが見られるかと思うと、胸が高なります。