神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

我々年代カルチャーの復活?

macky-jun2008-07-26

 神楽坂まつりが終わった。先ほどまで風の流れで聴こえていたお囃子や太鼓の音色が止み、また寂しい静けさが戻った。暑さが本番に入り、各地で祭りや花火大会が行われている。娘は浴衣に着替え、隅田川花火大会に行ったようだ。
 暑い夏をさまざまな粋な趣向でかわす工夫を、日本人は長い生活の歴史の中で築いてきた。このくそ暑い夏には少し本業を外し、遊び心を出してみましょうとの、余裕のある考え方がかつてはあって、納涼・・、とか暑気払いとかのちょっとお互いに休みましょうとの風習があった。そうしてお互いの体の丈夫を労わりあうというのがコミュニケーションのきっかけともなっていたのでしょう。
 高校野球の予選大会が全国で盛んに繰り広げられており、終盤に差し掛かり、各地で決勝・準決勝が行われております。私の母校は早々と予選敗退してしまいましたが、幾つになっても母校は可愛いもので陰ながら応援をしています。友人の中にはお子さんも絡んで、かなり熱心な高校野球ファンもおります。炎天下の球場で、大変だなと思いつつも、羨ましいものがあります。
 「Rookies」という高校野球物語をドラマ化されたものが、今日最終回を迎えました。我々が学生の頃の、熱血教師と青春ものというストーリーで、「ごくせん」といい、この手の流れが今また復活して来ているのかなと思いました。森田健作村野武範の出ていたドラマの乗りです。ちょうど、我々の年代周りが番組やコマーシャルの決裁権限者になりつつあるのも、我々年代のカルチャーの復活なのかなとも思っています。
 ドラマはともかく、音楽を注意して聴いて頂くと、最近は70〜80年代音楽が多数使われているのに気がつく筈です。それはBeatlesだったり、King Crimsonだったり、Carpentarsだったり、Billy Joelだったり、Boz Scaggsだったり、Christpher Crossだったりします。私としては嬉しい気持の方が大きいですが、今の若者はどう捉えているか。
 思い起こせば、常に我々前世代のカルチャーが幅を利かせており、それを理解しなければ今の文化を理解できないぞ、みたいな閉塞感が我々の若い時代にはあったような気がします。特に団塊の世代は人口も多く、オピニオンの力も大変強かったと思います。だけど、今思えば前世代のカルチャーはあの早い流れの時代にあってはまさに異物となるのも早く、我々からすればダサいと思うことも多かった気がします。その位に時代の流れが早かったけど、常に先人の言う事を尊重する儒教思想を私自身は持ってしまっていたので、なかなかそこから抜け出ることは出来ませんでした。だけど、団塊世代が定年で次々といなくなる今、カルチャーの流れを操作するのは我々年代に降りてきたというのは言いすぎでしょうか。