神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

(8) −グレッグ・ノーマンの健闘ー

macky-jun2008-07-20

   グレッグ・ノーマンがついに全英オープン(The Open)3日目にトップにたった。2日ともパープレイだったが、風の強い難しいラウンドとなった今日は2オーバーで、Totalも2オーバーで2位のパドレイグ・ハリントンとK・J・チョイに2打差をつけ、首位となった。
 今、ノーマンの最終日のスタートが始まった。1番はバンカーに捕まり、ボギースタートとなった。53歳のノーマンには昨日は楽しんで欲しいと書いたが、ここまで来たからには是非最年長優勝の記録をつくってもらいたい。サタディー・グランドスラマーとか、ツアー69勝にも拘らず、メジャーの優勝は全英の2回のみで、2位はなんと8回という。最終日首位でスタートしたのが7回あったにもかかわらず、優勝したのは1回のみ。最終日に弱い、詰めが甘いイメージがあるノーマンには何ともその汚名を晴らしていただきたい。
 昨年の覇者P・ハリントンが勝てば、連覇となり、K・J・チョイが勝てば、アジア勢初のメジャー制覇となる。2番もノーマンはボギーで、ハリントンと早くも並んでしまった。やはり、今日もダメなのか?・・・・・・・・・・・
 その後、テレビに熱中しまして、夜中の2:45AM、最後まで観ました。この日も風がもの凄く強くて、前半9Hでノーマンが4つスコアを落として6オーバーとしましたが、それでも首位で折り返しました。Parで上がれれば上々のゴルフという厳しい戦いになりました。グリーン上のボールも動いてしまうのではという風の強さに、集中力も削がれ、わずか50cmのパットも気が抜けません。解説の青木功氏が「これだけ激しい条件でのメジャーは経験がありません」と言ってました。テレビで観る以上に、現地の状況は厳しいのでしょう。東京の深夜はうだるような暑さでしたが、セーターを着ている選手が多かったようです。気温15度でした。さすがにリバプールの北側のリンクスコースです。
 ノーマンvsハリントンのマッチプレーの様相を呈していましたが、バーディーが取れず、ずるずるとスコアが落ちる中で、後続との差も無くなり、混戦模様となりました。終盤、ノーマンの集中力が切れたような気がしました。一方で、乗ってきたハリントンに徐々に引き離され、17番ロングPar5でのイーグルで勝負はほぼ決着しました。結局、ハリントンがこの日1アンダーで通算3オーバーで周り、全英を連覇しました。残念ながらグレッグ・ノーマンは3位タイに終わりました。最年長優勝の記録はなりませんでした。ちなみに大会記録は1867年のトム・モリス父の46歳ですから、141年ぶりのしかも53歳の優勝はもの凄い価値があった筈です。メジャーの最年長優勝記録は1968年のJ・ボロスでした。
 ノーマンは実は3年ぶりにメジャーに出場したのですが、次週からの全英、全米シニアオープンへの練習の意味合いがあったとのことで、本心かはわかりませんが、「自分への期待は低い」と繰り返していました。最終日に弱かったのも、結局全盛期のグレッグ・ノーマンそのままだったけど、多くの50歳代シニアに勇気を与えてくれたはずです。そんなノーマンを応援できて、大変幸せな週末でした。それにしても、日本人勢7人全員予選落ちというのは情けなかったですね。