神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

豊洲のホームセンターにて

macky-jun2008-06-21

 朝起きると、妻が「今日は何か予定があるのか」と聞く。何だと聞くと、「一緒に出かけようかと思って」などと、日頃言わない殊勝なことを言うので、何かと思ったら、豊洲にあるホームセンターに付き合ってくれとのこと。「荷物持ちか」と聞くと、どうやらそのようだ。しょうがないな、と思いつつも、こういう時は素直に従っておいた方がいいかと思い直し、付き合うこととした。飯田橋から有楽町線で行けば、豊洲まで9駅、わずか18分で到着する。場所のイメージの割には近い。
 駅から降りると、新しい高層のビル群に囲まれる。ここにはNTTデータIHIも本社を構えており、近年、ビジネス街の様相も呈している。また、石川島播磨重工の造船場跡地に「ららぽーと」という超モダンなショッピングセンターとして昨年オープンした。周囲にも建設中の高層マンション群も見られ、数年後にはこの辺は未来都市のようになってしまうのではないだろうか。また、築地から魚市場が移転してくることとなっているが、元東京ガスの工場跡地から有害物質が検出され、どのようになるのか不透明となっている。
 我々が行ったのは「スーパービバホーム」というホームセンターで、近年出来たようであり、都内にあるホームセンターとしてはおそらく最大の面積である位、とにかく広い。妻は園芸用品(植木鉢、花、苔、薬)、家庭用品を買いにきた。ホームセンターが好きで、自分一人でもたまに来ている。家の中の日用大工のようなことも好きで、家の壁に穴を開けて物置を増設したり、厨房とダイニングの間に棚を作ったり、男がやるようなことを簡単にやってしまう。また、園芸が好きで、常に何らかの花を咲かせて、玄関回りや屋上を飾っている。今日は日日草とブーゲンビリアと紫のサルビアを買っていた。
 6年前に銀行時代に事業調査部というセクションで流通業界の担当をしており、全国のホームセンターをたくさん周って歩き、経営トップにも随分とお会いしたことがあった。この業界も家電やスーパー業界と同様で、全国ベースで国盗り物語を展開しており、合従連衡が頻繁に行われ、幾つかの勝ち組企業に収斂しつつあるようだった。システムと物流の力が競争条件となるので、その投資負担に耐えられる企業のみが残りうる条件だった。また、仕入力強化の為にバーゲ二ングパワーを高めねばならず、統合や共同仕入れのためのグループ化がどうしても必要となった。また、地方では食品スーパーとホームセンターを融合したスーパーセンター化の動きも顕著だった。
 仕事としてホームセンターを見るのは面白かったが、趣味として日用大工をやるわけでなし、何か作ったりという趣味もないし、妻ほどはホームセンターに来て、ときめくことはないのだった。ひたすら、妻のあとをついて歩き、おとなしく荷物持ちの役目をこなすのだった。