神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

新国立バレエ「ラ・バヤデール」を観て

macky-jun2008-05-25

 今日は朝起きてから昨日の「聖山カイラス」のブログを書き終え、激しい雨の中、ルーティンのジムに行ってきた。最近、空けてしまったせいか、いま一つ気持ちが前向きでないが、悪天をおして行ってきて良かった。先生は4月からN先生という仲間由紀恵をマッスルにしたような30代(と思われる)の女性である。この日、男は僕一人だった。いい加減、3年半も通っていてもう恥ずかしいとかいう気持ちは無くなった。日曜日の午前中はこのクラスにいつも出ているのだから。運動をしていると、体が正常な状態に戻っていくのを感じる。
 2時開演の新国立劇場のバレエ「ラ・バヤデール」にかみさんと行くことにしていた。ジムを出て、市ヶ谷のちりめん亭でラーメン大盛を食べ、地下鉄新宿線で初台に向かう。45分前には到着してしまったので、ゆっくりと館内を歩いた。思えば、新国立劇場にはオープンのこけら落とし公演の頃からずっと通っている。正確にはかみさんはAtre会員になり、ずっと10数年通い続けており、僕は当初は熱心に一緒に来ていたが、最近はだいぶ足が遠のいていた。こけら落とし公演はルジマートフとヴィシニョーワの「眠りの森の美女」だった。
 この日の演目である「ラ・バヤデール」は3大バレエと言われるチャイコの「白鳥の湖」「眠れる森の美女」「くるみわり人形」に比べると、公演回数は極めて少ないレアな公演である。僕もパリオペラ座のI・ゲランの出る作品をビデオで観たことがあるだけだった。舞台はインドでオリエンタル色いっぱいな作品であり、ストーリーはオペラやバレエや演劇にありがちな悲恋の物語である。寺院に仕える舞姫二キヤと戦士ソレルが恋の約束をしていたが、上司であるラジャー(王候)から娘ガムザッティの婿にと望まれて、ソレルは承諾しニキヤを裏切ってしまう。婚約式で悲しげに舞うニキヤが手にする花篭に仕込まれた毒蛇にかまれて息絶えてしまう。悔恨と絶望の淵で我が身を責めるソロルは幻想のうちに死んだはずのニキヤと再会する。・・・といったような話です。
 この日の主役ニキヤを演じるのは本島美和。今回、5/18から25まで5回の公演が行われるが、ボリショイバレエ団の至宝ザハロワが3回、あとは寺島ひろみと本島美和が1回ずつ務める。僕はかみさんに行くかと聞かれて、どうしても本島美和の公演が見たかった。本島美和はご存知の方もおられると思うけど、さる大手清涼飲料メーカーのCMで豚の着ぐるみを着て、バレエを踊っていたダンサーです。本人は手足の長い、のびやかな肢体と美しい容姿を持った実力派のバレリーナである。その本島美和が豚になって、ヨーロッパの街並みを踊っているのがParadoxでもあり、とても気になっていた。なので、この日はどうしても彼女を見たいとかみさんにねだったのだった。(http://miwamotojima.sblo.jp/archives/20080524-1.html←本島美和さんのブログを発見しました)
 案の定、本島美和の踊りは素晴らしかった。長い手のしなやかさが印象的だった。特に第2幕の悲嘆に暮れるニキヤの舞が印象的だった。まだ、メジャーではないが、いずれメジャーになるダンサーだと実感した。ソレルをやったマイレン・トレウバエフは躍動感ある演技で、上45度の回転ではM・バリシニコフを彷彿とさせたが、リフトとか女性との絡みがいま一つという印象だった。第3幕のコール・ド・バレエは実に素晴らしかった。この演目のクライマックスとも言える場面で、息をのむ様な美しさを感じた。
 久々に観たバレエはとても楽しかった。かみさんはいま何よりの楽しみにしているようだ。かつて僕が毎月買っていた「Dance Magagine」をいま、毎月彼女が買ってくる。元より、二人ともバレエが好きだった。結婚前にもバレエを観にいった。特に娘のSaoが生まれ、バレエを習うようになってからはとても身近なものになった。バレエの話は書き出すとゴルフ同様にとても長くなるので、また機会をあらためて書くことと致したい。
 写真は当日、新国立劇場の前で撮ったものですが、如何にもバレリーナだなという、とてもスレンダーなお団子頭の少女2人と、如何にもそうではないなという、お母さんと思われる女性が、目の前を通り過ぎて行きました。だけど、このお母さんも足長いですよね〜!