神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

新・威守松山小屋に

macky-jun2008-05-18

 週末、大学ワンゲル部の所有する山小屋に同期4人で行ってきた。新潟県六日町市から山沿いに入った南魚沼郡清水集落からすぐの巻機山の登山口の近くにある2階建ての山小屋だ。我々の学生時代はそこから30分位更に上ったもっと山沿いの不便な所にあったが、老朽化したこともあり、10数年前に今の林道沿いの車で行ける場所に移築したのだった。新築されてから、初めて山小屋に行くこととなった。建設に際してはOBの寄付を原資としたが、小生もささやかながら協力させて貰っていたので、一度は行きたいなと思っていたが、なかなかチャンスが無く、これまで実現出来ていなかった。
 3年程前から、同期有志で山登りを復活させ、春・夏・秋と年3回の山行を行っている。その一環で今回は我々元ワンダラーの心の故郷でもある「威守松山小屋」に行こうということになった。企画は毎度毎度、一番マメなO君がやってくれ、切符の手配から、情報収集、会計係まで全てやってくれる。誠に頭が下がる思いだ。土曜日、Maxたにがわ407号に乗り込み、越後湯沢に。そこで「しんばし」という店で新潟名物のへぎそばと山菜や天麩羅を食べ、レンタカーで三国川(さくりがわ)ダムに。堤体内をガイドして貰い、見学する。放流の水の威力に恐怖を感じつつも、なかなかこういった機会もないので、大変いい勉強になった。その後、近くの温泉に入り、山小屋に向かう。
 六日町にでっかいジャスコが出来ていた。これじゃ駅前の商店街がシャッター街になってしまうのもわかるというもの。秋田県のある町では大手スーパーが進出し、地元商店街が壊滅し、その後に採算が悪く、そのスーパーは結局撤退したとのこと。いったいその町の人々は今どこで買い物しているのだろう。いったん進出したからには仮にどんなに採算が悪かろうが、地域住民のために営業を存続していって欲しいものだ。
 ジャスコで食料と酒を調達し、6時前に小屋入りする。じき暗くなるので、ランタンに火をつけ、薪ストーブに火をつける。小生は薪ストーブ係で、専ら薪をくべていた。初めての体験であったが、あっさりと無事火がついた。薪ストーブの暖かさと炎を見ていると癒される。椎名誠になった気分だ。いざ、乾杯。O君が東京駅大丸で買ってきてくれたおでんとジャスコで買った惣菜を肴に、ビールと地酒「八海山」と芋焼酎でしこたま飲む。いつもながらに他愛もない馬鹿話で、12時過ぎまで盛り上がり、就寝。
 今朝は7時に起床。うどんに山菜を入れて食べ、いざ威守松山登山に向け、出発。小屋のすぐ脇に登山口がある。木橋で沢を渡り、棚田跡を歩き、登山道に。杉林を抜け、急登を上ると尾根道に。ブナ林に入ると急登がさらにきつくなるが、1時間ちょっと歩いたら、頂上まで着いてしまった。言われていた通りの素晴らしい展望であり、巻機山から清水峠、大源太山、苗場山と360度の大パノラマだ。45分ほど寝そべったりしてのんびりする。天気は良く、暑からず寒からず、素晴らしい日和だった。飲用沢コースに下るが、もの凄い悪路で、ロープ伝いに緊張しながら急斜面を下るが、じき残雪に阻まれ、ルートがまったく見えなくなる。急遽引き返すこととし、いったん山頂に戻り、上ってきたルートを下る。下山後、元山小屋のあった場所に行こうということになり、行ってみるが場所はだいたいはわかったものの、確定できず・・・残念。30年近くも経つと記憶上の景色の曖昧さと周りの風景の変化で一致しないものだ。
 清掃し、小屋を出発。途中、石打ユングパルナスに寄り、入湯。露天風呂を楽しみ、越後湯沢駅でビールと地酒で遅めの昼飯でまたまた乾杯。小生は「駅舎の酒蔵」という新潟の地酒の店で「鶴の友 別撰」2,200円と「白瀧 復刻版」1,650円を購入。東京ではなかなか手に入らない貴重な酒をゲットでき、にんまり。
帰りの新幹線は皆別々の席となってしまったが、小生は楽しかった旅を思い出しつつ、読みかけの椎名誠の「パタゴニア」を読むが、程よい疲れと酒の酔いでいつの間にかうとうとと寝てしまい、あわや上野で下りそびれそうになる。いや〜、楽しかった。元々、山や野原を歩き回り、探検ごっこが好きだった子供だったのに、忘れていました、この感覚。また、山小屋に行こうと思う。